2008年4月5日土曜日

陸路で行くカンボジア・アンコールワットの旅







 カンボジアに入国

 早いもので、タイのパタヤに暮らして4年目を迎えた。当初の目的は、タイ国内や近隣諸国に旅をしてエッセーを書くことであった。一昨年は、タイ北部の温泉へ三回ほど取材に行き、その話を一冊の本にまとめた。また、列車でマレーシアのペナン島、クアラルンプール、キャメロン高原へも行った。
昨年は、陸路でラオスを通り抜けて、中国・チベットへ一ヶ月ほど旅をしてきた。その話もやっと書き終わり、北京五輪の前には出版の予定である。

 タイは、4ヵ国に囲まれた国である。ミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシア、その中で行った事がない国はミャンマーだけだ。現在、治安が悪くビザも発給されないから仕方がない。カンボジアへは、ビザラン・ツアー(ビザ延長のための日帰りツアー)でしか行った事がないので、観光はしていない。いつかはアンコールワットを見に行きたいと思っていた。

 日本の友人に誘われて、バンコクから陸路でアンコールワットへの旅を計画したのは昨年の11月だった。ところが、私の都合により延期になり今年の3月の行くことになった。期間は、3月16~19日の3泊4日。友人は日本から来るので、前後2日間はバンコクに宿泊しなければならない。そこで、15~20日まで彼に付き合うことになった。

 バックパッカーの聖地と呼ばれているバンコクのカオサンへ行き、日本人が経営している旅行代理店で、バスで行くアンコールワット・ツアーを予約した。交通費、ホテル代、ガイド料込みで3900バーツ(ひとり一部屋)。これは安い。飛行機で行ったらプラス1万バーツはかかるだろう。食事代、入場料、ビザ代は別料金で、100ドルほど用意した。

 3月15日夜、パタヤの友人と二人で空港に迎えに行き、タクシーでカオサンへ行った。予約しておいたゲストハウスにチェックインしたら、もう10時を回っていた。3人で遅い夕食に出かけ、ゲストハウスに戻って眠りに就いた。

 翌朝、七時半に集合してバスが来たのは八時半。一時間も待たされた。大型バスで、国境のアランヤプラテートまで行き、昼食を食べている間にビザを取ってもらった。タイを出国して、カンボジアのポイペトに入国した。3月中旬はまだ乾期だが、気温はかなり上がっている。タイも暑いがカンボジアもそれ以上に暑かった。

 日本人のツアー客だけでバスに乗り、ポイペトを出発した。タイの道路は綺麗に舗装されているが、カンボジアの道路はまだ舗装されていない。久しぶりのガタガタ道で、ラリーのような気分である。車が走ると外は砂埃が舞い上がってくる。大型車が前を走っていると、砂煙で前が見えなくなることもある。日本では道路特定財源の問題でもめているが、カンボジアはまともな道路すらできていない状態である。まだまだこれからの国なんだ!

 エアコンをつけているので車内は快適だったが、30分を経過したころからエアコンが止まってしまった。うーっ、暑い! 運転手にエアコンをつけろと言ったが、故障したらしくそのままの状態だ。仕方なく窓を開けた。すると、風と一緒に砂埃が入って来た。これはたまらない。

 みんなハンカチやタオルでマスクをした。砂漠を行くアラビアのロレンス? いや、まるで盗賊団である。やっぱ格安ツアーだからしょうがないかぁ。

1 件のコメント:

イシケン さんのコメント...

お帰りなさい。
時々楽しく覗かさせて頂いています。
確か19日迄のご予定...なかなかブログUPされないので心配してました。
余計な気遣いですね。 (^^ゞ
私も一度行ってみたいところの一つです。
是非写真もアップして下さい。
それではまた