2009年5月31日日曜日

ラオスの温泉、松茸ツアー その7







 温泉に入ってサッパリしたら、時刻は11時半を回っていた。運転手の提案で昼食はポーンサワンへの帰り道にあるムアンカムで食べることになった。この街は、サムヌアに向かう国道6号線と国道7号線のジャンクションになっている。ガイドブックには、タムピウ洞窟が紹介されているが、洞窟など興味はないから食事だけのために立ち寄った。

 街道沿いの食堂では、いくつかの大なべに惣菜が入っていた。好きなものをご飯に乗せてもらうという、タイの田舎と同じタイプの食堂だった。山盛りのご飯の上に、2種類の惣菜を乗せてもらい、ビールを飲みながら食べた。旅行社の2人も同じテーブルに座り、一緒に食事をした。代金はわれわれが支払ったが、「ご馳走様」のひと言もない。ガイドもせずに、見習いに運転の練習をさせたり親父まで連れて来て、挙句の果てにタダ飯かい。この馬鹿タレが!!! まぁ、これがラオスのレベルだから仕方がない。

 食後はポーンサワンに戻って、街から7キロのところにあるジャール平原を見学した。そこには、巨大な石壺が無数に散らばっていた。何故、この様な石壺を作ったのだろうか? この壺の中から人骨やガラス玉などが発見されたことから、棺おけとして使われていたという説が有力となっている。しかし、酒壺、米壺ではないかという説もあり未だに謎に包まれている。

 平原にはところどころ大きな穴が開いていた。看板には、『BOMB CRATERS』と書かれていた。そう、ラオス内戦下の1964~75年まで、米軍とラオス国軍の連合軍がシュンクワンに7500トンの爆弾を投下した。40年余り経った今でも、このジャール平原にその時の爆弾のあとが生々しく残っている。

 ゲストハウスにも弾丸やバズーカ砲などがオブジェとして飾られていたり、民家の庭では爆弾の殻を柵として使っている所もある。戦争の傷跡を名物に変えてしまうところは、ラオス人ならではの発想ではないだろうか。

 午後3時過ぎにベストハウスに戻り、松茸宅配便を待っていたらスコールが襲って来た。
「この雨じゃ持って来られないかもしれないなぁ」
 4時まで待って、昨日のレストランに電話をしてもらった。しばらくすると、ひとりの男が入って来た。
「ヘットワイ ミーボー? (松茸はある?)」
 と訊ねたら、
「ボーミー(ない)」
 と男は答えた。
 やっぱりまだ早かったか、残念!! 松茸食べ放題は来年の7月だなぁ。

 その晩は、ラオス料理店でラオラーオ(ラオスの米焼酎)を飲みながら晩餐会を開いた。松茸の炭焼き、バター炒め、土瓶蒸しなどは一切なかったが、美味しいスペアリブが唯一の救いだった。

 また来年、きっと来るぞ!!!

2009年5月30日土曜日

ラオスの温泉、松茸ツアー その6







 ツアー4日目、いよいよ今日は温泉へ出掛ける。ラオスにはいくつか温泉が湧いているそうだが、入浴施設が完備されているのは今回訪れる予定のナムホーン・リゾートだけらしい。いつもの秘湯探しとは違って、運転手を雇ってのツアーである。まぁ、詳しい地図もないし、右側通行だし、タイ語も完璧には通じないから仕方がない。

 朝6時に起きてホットシャワーを浴び、7時に集合して朝食を食べに出掛けた。ゲストハウスのすぐ近くにあるお粥屋で朝粥と豆乳を食べた。ラオス語でお粥は『カオ・ピヤック・カオ』というが、この店では看板に日本語で『おかゆ』と書いてあった。日本人客も多く訪れるのだろうか?

 8時半の約束が30分遅れて、9時にミニバスで出発した。運転は昨日交渉をした男で、その他にガイドと思われる年配の男と見習いのような若い男が乗ってきた。最近ではタイでも時間に正確になってきたが、ラオスでは昔のタイと同じく時間にルーズのようだ。時間に正確でなければ、経済の発展はないぞ!!!

 ミニバスは、ゲストハウスの前の国道7号線を東へ向かって走り出した。だんだんと民家もなくなり山の中へ入って行く。途中で車を止めて、若い男と運転を替わった。
「おまえ運転免許を持っているのか?」
 と訊くと、
「テスト テスト」
 と笑いながら答えた。それを聞いた仲間のFさんは、
「ノー ノー ノー」
 と真剣な顔で怒った。
「まぁ、いいじゃないですか」
若い男はノッキングをしながら500メートルほどゆっくりと車を走らせ、運転の練習は終わった。やれやれ。

 温泉までは街から約70キロ、国道7号線をどこまでも真っ直ぐに走り、1時間半ほどで看板が見えた。そこを右に曲がり、5キロで到着した。なーんだ、これなら私でも来ることができる。ゲートでの入場料ひとり2000キープは旅行社が払ってくれた。

 この温泉リゾートには入浴施設、宿泊施設、レストランがある。入浴の前に、まず源泉池を見学することにした。ガイド付きということだったが、旅行社の3人はさっさと入浴施設へ行ってしまい、われわれだけで森の中の源泉を見に行った。

 源泉池はかなり広くて、周りには道が通っていた。中心部でブクブクとお湯が湧いている。池の淵に手を入れてみたら結構熱かった。42、3度はある。ということは、お湯が湧き出ているところの温度は50度くらいあるだろう。池をひと回りして写真を撮り、入浴施設へ向かった。

 入浴施設は個室風呂で、ひと部屋に2つの浴槽がある。入浴料はひとり5000キープで浴室の使用は自由なので、ひとりひと部屋を使うことにした。蛇口をひねると勢いよくお湯が噴出した。これならすぐに浴槽がいっぱいになる。お湯の温度はちょうどいい温度で、水で薄める必要はない。森の中の温泉リゾートで、のんびりとラオスの温泉を味わった。

 われわれが入る前に、運転手たちはすでに入浴を済ませていた。ガイドかと思っていた年配の男は、実は運転手の父親だった。仕事で温泉へ行くので、親父を一緒に連れて来たのである。親父を迎えに行っていたから、出発が遅れたのだろう。親孝行は立派だが、仕事のついでに親孝行するな、バカ!!

2009年5月28日木曜日

ラオスの温泉、松茸ツアー その5







 タイのパタヤからバスと列車を乗り継いで国境の街ノーンカイまで来て、ラオスのビエンチャンに渡り、さらにオンボロ・バスで10時間かけてポーンサワンにやって来た。2晩かけてはるばる旅をしてきた目的は、温泉と松茸である。ところが、市場にあったのは干し松茸だった。まだ時期が早いようで、最盛期は7月とのこと。

 売り場のおばさんに、
「生の松茸はないの?」
 と訊ねると、
「ここにはないけど、電話で探してみる」
 と言ってくれた。

 われわれは松茸を求めて市場の中を探し歩いたが、生の松茸はどこにもなかった。30分ほどして戻ると、おばさんは新聞紙の包みを開いて松茸を見せてくれた。
 
 あっ、あった! これいくら?
「1キロ10万キープ」

 ネットの情報では、1キロ300円~ と書いてあったがそれは最盛期の値段で、まだ出始めの今では数が少ないから1100円もするのだろう。だが、持って来たのはどう見ても1キロもない。重さを計ったら200グラムだった。それを2万キープで買い取り、 市場で鶏肉を炭火で焼いている食堂に松茸を持ち込んで、塩焼きにしてもらった。

 恥ずかしい話だが、松茸に関しては子供の頃にたった一度だけ焼いたものを丸かじりした記憶がある。あとは、松茸ごはんを2、3回食べたくらいで、あまり縁のない食材であった。はるか昔に味わった香りと食感も、すでに忘れかけていた。まさに、40年ぶりの涙の再会である。

 炭火で焼いた松茸を1本取って、匂いを嗅いでみた。日本の物とは少し違うけれど、かすかに昔懐かしい松茸の香りがした。口に入れると、食感は昔食べた物と同じだった。

 あ~ 松茸だ~。美味いなぁ。 ビア・ラオを飲みながら3人で200グラムの松茸を味わった。でも、たった200グラムでは少なすぎる。もっと食べたいよ~。まだどこかにあるはずだ。先ほどのおばさんの店へ行って「もっと探してくれ」と頼んだら、もうひとりのおばさんが電話をしてくれた。

 しばらくして、店に持って来たのは何と冷凍の松茸だった。しかも、1キロ30万キープ。人の足元を見やがって、冷凍物なんか解凍しても焼いて食えないだろう! バカヤロー、こんな物いらないよ!

 別の市場へ行って食堂の店主に訊いたら、ある場所を教えてくれた。ラオス語で書いてあるので分からないが、サムロのおじさんが案内すると言ってくれたので、サムロに乗って向かった。

 そこはレストランで、松茸ウィスキーと干し松茸を作って販売していた。
「生の松茸はありますか?」
 と店主に訊くと、
「今日はないけど、明日ならあるよ」
 と答えた。
「1キロいくら?」
「500バーツ」
「OK、買いましょう」

 これはラッキーである。ゲストハウスの名刺を渡して、明日15時半に届けて貰うことにした。御礼に松茸ウィスキーと干し松茸を買った。

 明日は松茸が腹いっぱい食べられるぞ! 余ったら土瓶蒸しでも作るか!

2009年5月27日水曜日

ラオスの温泉、松茸ツアー その4







 5月19日AM6:30、VIPとは名ばかりのオンボロ&インチキバスはポーンサワンに到着した。狭い座席と騒音で眠ることができず、尻や足など体中が痛く、睡眠不足の状態であった。

 バスターミナルから街へは歩いて行く事はできない。大型の乗り合いサムロに乗って、ナイス・ゲストハウスへ向かった。ポーンサワンの街は国道7号線沿いに広がっている。道路沿いには大小2つの市場があり、レストランや商店、ゲストハウスなどが並んでいた。

 車中で運転手に、
「ヘットワイ(松茸)はどこにある?」
 と訊ねると、
「市場でたくさん売っているよ」
 と答えた。
 やった! 松茸があるぞ! さすが松茸の里、ポーンサワンだ。

 ナイス・ゲストハウスは小さいけれど、比較的新しく綺麗なゲストハウスである。宿泊料金は、ホットシャワー・トイレ付きで1部屋1泊6万キープ。テレビ付きは7万。市場へも近いしこれで充分だ。早速、チェックインをした。

 パタヤを出発してからもう2日間もシャワーを浴びていないので、早くシャワーを浴びてサッパリしたかった。でも、その前に明日の温泉ツアーの手配をしなければならない。部屋に荷物を置いて、旅行社の男と交渉をした。通常の観光コース7ヵ所を1日で回ると、運転手、ガイド、食事、水付きでひとり80ドルと言われた。

「高すぎるよ。我々は温泉とジャール平原サイト1だけでいい。食事も水もいらない」
 そう説明した。本来なら車だけ借りて私が運転をしてもいいのだが、詳しい地図がないので運転手を雇わなければならない。男は40ドルと言ったが、そこを30ドルに値切って交渉は成立した。ドルは持っていないので、キープに換算したら254000キープだった。

 さて、ツアーの手配も終わったしシャワーを浴びてひと眠りするか。そう思ったが、松茸のことが気になって眠れない。2人の仲間も同じだった。そこで、シャワーを浴びてすぐに市場へ出発した。

 市場には様々な物が売られている。日用雑貨、衣類、電化製品、野菜、果物、肉、魚など。中には、生きた大トカゲや子猫ほどの大きさのねずみも売られていた。これらも食べるのだろう。タイのイサーン地方(東北地方)でも、イナゴやタガメ、コオロギなどの昆虫類やヘビ、トカゲも食べる。動物性たんぱく質が不足しているのだろう。それにしても、グロテスクな食材だ。調理されて何の肉だか分からなければ食べると思うが、初めから生きた食材を見てしまうと絶対に食べられないと思う。

「松茸はどこにある?」と訊きながら市場に中を回り、ついに松茸売り場を見つけた。そこのおばさんに、
「松茸ください」
 と言ったら、おばさんが取り出したのは袋に入った干し松茸だった。

 えっ、これが松茸ですか???

2009年5月26日火曜日

ラオスの温泉、松茸ツアー その3







 あまりよく知られていないが、ラオスの通貨はKⅰp(キープ)という。紙幣は100キープから50000キープまであるけれど、100と500はほとんど流通していない。何故ならば、公衆トイレの使用料が1000キープだから、それ以下は何も買えないのである。

 ノーンカイからの国際バスが着くビエンチャンの第1バスターミナルの前に、タラート・サオという市場がある。その一角に2007年にショッピング・モールがオープンした。ラオスでは珍しいエスカレーターや、ラオス初の立体駐車場を備えた3階建てのビルだ。

 1階には両替所が数店あって、その中で一番レートのいい店で円をキープに両替した。1万円が86万キープに化ける。1万キープが約116円、タイの通貨だと約40バーツである。5日間の必要経費としてとりあえず2万円を両替した。172万キープを手にしたら、何だか大金持ちの気分になった。

 モールの3階にはクーポン・レストランがある。そこで昼食を食べながら、夕方まで休むことにした。まず5万キープをクーポンに換えて、ビールを買った。ご当地のBEER LAO の大瓶が1万キープ。小売店で買うと8000キープと安い。

 食事はラオス名物のサンドイッチとフー。フランスパンにレバペーストを塗って、野菜やハム、チーズな どを挟んで食べる。これが美味い! ラオスはベトナム同様フランスの植民地だったから、パンが美味しいのだ。バケットのハーフサイズが7000キープ。

 フーはいわゆるビーフン麺で、タイではクィッティアオと呼ばれているのもだ。野菜をたっぷり入れて、しょう油や酢、チリソースなどで味付けして食べる。これは12000キープ。合計、29000キープ、約336円である。ビールを飲んでボリュームいっぱいのサンドイッチとラーメンを食べてこの値段。なかなかいい所でしょう、ラオス!

 バスの出発まで時間があったので、交代でモールの中を見て歩いた。ここには、中国から流れて来たDVD、VCD映画のコピーがたくさんある。それらは違法にもかかわらず、堂々と店頭に並んでいる。値段は5000~15000キープ。私は懐かしいチャップリンの無声映画『サーカス』と『犬の生活』を買った。2枚で5000キープ(約58円)だった。CDだから安いのだろう。後日、自宅で再生したら無声映画なのにタイ語の音声が入っていた。

 エアコンが効いたレストランで午後5時まで休んでから、サムロに乗って第2バスターミナルへ向かった。そこは、中国やベトナム、世界遺産のルアンパパーンなどへ行く長距離バスのターミナルである。といっても、屋根の下に椅子が並べてあって、売店と食堂が3店あるだけの質素なターミナルだった。

 19時発のVIPバスに乗る予定であったがそのバスはなく、20時に変更になっていた。チケットを買ってビールを飲みながら待っていると、激しいスコールが襲ってきた。トタン屋根に雨音が響き渡り、会話も聞こえないほどだった。ラオスもタイと同じく、雨期になるとスゴイ雨が降るもんだ。

 出発時刻になると雨は小降りになったが、少し蒸し暑くなってきた。バスの中はエアコンがガンガン効いているかと思い、身体に巻く布(インドで買ってきた)を用意したが、エアコンはほとんど効いていない。ここがタイと違うところだ。仕方なく、窓を開けて風を入れた。

 VIPバスと書かれているが、これがとんでもないバスだった。まず、座席が狭くて足を伸ばすことができない。1時間ごとに停車して客を乗せたり、食べ物を買ったりしている。音楽は一晩中流れていてうるさくて眠れない。乗務員の話し声や笑い声もうるさかった。お客のことなどは何も考えていない最低のVIPバスであった。

 こんなバスに乗せられて山を越え、10時間もかけて温泉と松茸の街ポーンサワンにやって来た。

2009年5月25日月曜日

ラオスの温泉、松茸ツアー その2







 バンコク・フォアランポーン駅に午後7時に着くと、8時発ノーンカイ行きの列車はすでに入線していた。われら3人はビールとウィスキー、つまみなどを買ってエアコンが効いたファースト・クラスの車両に乗り込んだ。飛行機ではファーストもビジネスも高くて乗れないけれど、寝台列車なら乗ることができる。ただし、早めに予約をしないと席がなくなってしまう。

 コンパートメントの寝台に座って、出発前から旅の無事を祈って缶ビールで乾杯!!
つまみは買ってきた焼き鳥とカオニャオ(もち米)だ。食堂車から職員が注文を取りにきたので、卵焼きと氷を頼んだ。ビールの次はウィスキーの水割りを飲む。列車は8時を過ぎても発車しない。どうしたの? 結局、30分遅れで出発した。タイだから仕方ないね。

 翌朝8時にノーンカイに到着。ラオス・タナレンへの列車は10時しかない。それまでは待てないので、サムロでボーダーまで行った。メコン川の手前でタイを出国して、そこからバスに乗り川を渡る。友好橋はタイと日本の援助で造られているから、橋はタイと同じ左側通行になっている。橋を渡ってラオスに入ると右側通行に変わる。これも金の力であろう。

 ラオスでは、日本人は15日間ビザなしで滞在することができる。これも援助のお陰である。ビザを申請しているファランを横目に、さっさと入国した。すると、何かの検査があった。検査と言っても、A/H1N1インフルエンザの健康チェックである。書類に書き込むだけでOK、体温を検査することもない。形式だけのチェックである。

 9時45分に入国を済ませて、サムロでタイ領事館へ直行した。30分ほどで領事館に着くと、中はすごい人だった。ビザが無料になったので、観光客だけでなくタイ全土にいる長期滞在者(リタイヤメント・ビザを持っていない人)が集結しているのだろう。マレーシアのペナンへ行くよりも安上がりだし、そんな貧乏旅行者が集まっているのである。まぁ、私もそのひとりだが。

 係りの女性に整理番号のカードを貰い、椅子に座って順番を待った。申請書類はすでに揃っている。友人たちにも炎天下の中、付き合ってもらった。あまりに暑いので、ビールを買って来て飲んだ。やがて、11時30分を回り、本日の整理番号のカード配布が終了した。私の番号は503番。490番になったところで窓口に並んだ。ところが・・・。

 電光掲示板の表示された499番の次は、001番になった。これはおかしいぞ? 003番になってところでカードと書類を窓口に出したら、「これは受け取りのカードだ。また明日8時半に来い」と言われた。なに~、受け取り? よく見ると小さな字でVISA・ COLLECTIONと書いてある。申請はVISA・APPLICAITIONである。
やれやれ、間違ったカードを貰っちゃったようだ。

「間違ったカードを貰いました。何とかしてください」 
 と頼んだが、そこはお役所仕事で、何を言ってもダメ! ダメ! ダメ!

 クソッ、せっかく炎天下で2時間以上も待ったのに、これまでの苦労はすべて水の泡。今日ビエンチャンに泊まって明日申請したら、受け取りはその翌日だからもう1泊しなければならない。予定が狂ってしまう。

2009年5月24日日曜日

ラオスの温泉、松茸ツアー その1

 今年1月、観光ビザを取るためにラオスのビエンチャンへ行って来た。ビエンチャンへ行くのはこれが3回目である。昨年末から陸路でタイへ入った場合は、15日間しか滞在できなくなった。それまでは空路と同じ30日間の滞在が可能で日帰りでカンボジアへ行く長期滞在者が多かったが、急に変更になってしまった。カンボジアとの国境にあるプレアビヒア(世界遺産)の件でカンボジアといざこざになり、陸路の入国を厳しくしたのであろう。

 その代わりかどうか分からないが、ビエンチャンでダブル・ビザが取れるようになった。1月に取得したビザは6月末まで残っていたが、早めに取る事になった。それは、3月5日から6月4日まで、タイ政府が観光ビザをタダにしたからだ。これには訳がある。昨年末の反タクシン派(現在は保守派)の空港占拠事件でタイへの観光客が激減してしまい、困り果てたタイ政府が、苦肉の策で3ヵ月間観光ビザを無料にしたのである。

 5月に友人が遊びに来るので、ビザ取りのついでにラオスの温泉へ行こうかということになった。温泉のことをネットで調べていたら、何と松茸が安く食べられるという情報が入ってきた。しかも、温泉が湧き出ている県にあるという。これ幸い、ラオスの温泉、松茸ツアーを計画した。

 ラオスへ入る時は、いつもパタヤから夜行バスで国境の街ノーンカイへ行き、そこからビエンチャン行きのバスに乗り換えるのだが、今回は贅沢にバンコクからファーストクラスの寝台列車でノーンカイへ行くことになった。今年3月にラオスまで鉄道が開通したが、まだ直行便はなく接続が悪いので、ノーンカイからはサムロとバスにした。

 バンコク・フォアランポーン駅へは、パタヤからバスでエカマイまで行き、そこから電車かタクシーを利用する。3人ならばタクシーの方が安くつく。今回は、アヌサワリ(戦勝記念塔)までの直行ミニバスを使うことにした。

 出発前日、ミニバスの予約に行った。すると、「予約はできない。当日に来てくれ」と言われた。われわれは20時に列車に乗るので、16時発のミニバスに乗らなければならない。1時間前には入線するので、それまでに駅へ行って食料と酒を買出ししなければならないからだ。

「金を払うから、明日16時のバスを予約したい」と言うと、了解してくれた。
 チケットはないので領収書に、出発時間、人数を書いてもらった。これで、安心だ。

 ところが、当日15時30分にオフィスへ行ったらすでに客がバスに乗っていて、われわれの乗る席はなかった。何ということだ! やがて16時になりバスは発車してしまった。会社の社員に、
「われわれは昨日に予約しているんだ。もう一台来るのか?」
 と問い詰めると、16時半に来るという。こんなの当てにはならない。バスは1時間おきに出るから、多分17時になるだろう。そこまでは待てない。
「ふざけるなこの野朗! キャンセルするから金を返せ!」
 と言って金を受け取り、乗り合いのソンテオでバスターミナルへ向かった。まったくいい加減なミニバスである。

 何とか16時40分のバスに乗ることができて、19時過ぎに駅に到着できた。やれやれ。このツアー、最初からトラブルが発生してしまい果たして上手くいくだろうか?

 

2009年5月15日金曜日

パタヤの表と裏の顔

 昨日、釣り船をチャーターして、仲間と釣りに出かけた。この船はかつてよく利用していたが、もう1年以上乗っていない。久々の釣りである。ここ数日天気が悪く、昨日も朝から雷雨が降っていたが、脱落者がひとりでたものの5人で出発した。

 海は穏やかであったが、沖に出ると次第に波が出てきた。すると早くも仲間のひとりが船酔いでダウンした。それほどの波でもないのだが、船には弱いのかもしれない。

 雨の中、9時から15時まで釣りを楽しんだ。最初から最後まで釣っていたのは、私と船長だけだった。釣果は、イトヨリダイとその仲間のプラーデーン(赤い魚の意味)とイカ、島イサキなど。小さい魚はタイ人にプレゼントして、大きい魚とイカだけ持ち帰った。

 自宅のニラン食堂で煮付けとから揚げを作ってもらった。イカの刺身は私が作り、それらを肴に仲間と一杯飲んだ。天気はいまいちであったけど、楽しい一日だった。

 今日のニュースを見たら、パタヤの記事が3つ載っていた。
1.ベルギーの男性、同居のタイ女性に性器を噛み切られる
2.スウェーデン人と英国人をタイで逮捕、少年買春の常習犯か
3.英男性、パタヤでブドウ万引き

 いずれも、男と女、男と男の事件である。性器を噛み切られた男性は、浮気がばれたらしい。少年買春のくそオヤジは15歳以下の少年を強姦した容疑。ブドウ万引き男は、少し可哀そうだ。タイ女に有り金を騙し取られて金がなく、犯行に及んだそうだ。

 これらは、パタヤのイメージダウンである。残念であるが仕方がない。先日も、インド人が昏睡強盗の被害に遭った。自業自得と言えばそれまでだが、明日はわが身かもしれないので、笑ってばかりもいられない。

 まぁ、船をチャーターして釣りを楽しんでいる人もいれば、愛欲のもつれや女に騙されて、ひどい目に遭う人もいる。昏睡強盗や、オカマの盗人、少年強姦なども後を絶たない。これがパタヤの表と裏の顔だ!! みなさん、気をつけてください!!
 
 

2009年5月13日水曜日

多忙な5月

 今月6日、日本から友人が遊びに来た。ニランコンドの7階の部屋に3週間滞在する予定だ。年に数回遊び来ているが、今回は彼のリクエストにより自炊のための道具を揃えた。電子レンジ、オーブントースター、ガスコンロ、鍋、フライパン、炊飯器、それからDVDプレーヤーも設置した。これなら長期滞在しても自炊には困らないし、DVDの映画やTV番組のたくさんあるから退屈もしない。

 友人が来てから、毎日多忙な日々を送っている。6日は私の部屋でささやかながら歓迎パーティーをした。翌日は、ニラン食堂で夕食会。9日は私が会員になっているTONYSのフードコートのオープンパーティーに参加した。ビールも食べ物もタダだったが、1時間ほどで品切れになり、その後はウォーキング・ストリートに繰り出した。

 昨日12日は、自宅にて飲み会。そして、明日は日帰りの釣りに出かける。すでに仕掛けに餌、竿、リールを揃えて準備完了だ。今朝は雨が降ったけど、明日は晴れるかな? 大漁ならば、またニラン食堂で料理をしてもらって宴会だ!

 17日からは、列車でラオス・ビエンチャンへ行く。今回の目的は、温泉と松茸。松茸がキロ数百円で食べられるそうだ。詳しいことは、戻ってから報告します。