2008年5月31日土曜日

復活の日

 これは、小松左京の小説ではありません。パソコンの話です。

 5月16日に愛用のノートパソコンが動かなくなり、パソコンのソフトを製作している友人のA氏を尋ねた。自宅ではかたくなに動かなかったPCが、プロの手にかかるとすぐに作動した。まさに、マジックハンドである。

 お礼を言って自宅に持ち帰ったら、また動かない。今度は、英語のメッセージが出てきた。翌日、再びA氏を訪ねて診てもらった結果、ハードディスクが壊れているとの診断だ。
「メーカーで修理するより、通販で新品を買った方が安いですよ」

 確かに、メーカーに問い合わせたら修理費、部品代等で6万7千円ほどかかる。安いPCは5万円台から出ている。専門家が言うんだから間違いない、そう思いネット通販で買うことにした。

 A氏が探してくれたのは、LENOVOというメーカーで、54810円。これは格安だ。ただし、WINDOWSのVISTAが搭載されているので、メモリーが512MBでは足りないといわれ、メモリー(6615円)も購入した。合計61425円、でも修理に出すよりは安い。でも、大丈夫だろうか?

 PCがない間は、まんが喫茶へ行ってメールのチェックや文書作成の作業を行った。5月23日にメモリーが届き、29日にPC本体が届いた。29日は、A氏の会社で飲み会があり、壊れたPCを持って行った。A氏は、「時間をかけて直してみる」と言ってくれた。ありがとうございます。

 翌30日、早朝から作業を開始した。まず、安いPCなのでソフトが何も入っていない。マウスも付いていない。そこで、以前のPCのOFFICEをインストールした。昨日、マウスも一緒に持って行ったので、やりにくい。VISTAは、ちょっとパネルを触っただけで画面が変わってしまう。長年XPを使っていたので、勝手が判らない。

 戸惑いながら、何とかインストール完了。次は、メールの設定だ。OCNのサポートセンターの助けを借りて、これも無事終了。残るは、プリンター。ところが、ドラーバーCDをなくしてしまい、キャノンに連絡してインストールしてもらった。助かった!
 ハードは完成したが、失われたデータがいくつかある。これらは、再度作り直すしかない。また一からやり直しである。ところが、朗報があった。

 A氏にメールで報告したら、「故障したPCはハードディスクを交換すれば直るかもしれない」と言われた。部品は、またしても激安通販で5899円(送料込み)。これも、通販で購入した。うまくいけば、データを取り出せるかもしれない。

 結局、メーカー修理と同じくらいかかってしまったが、新品のPCが一台増えたと思えばラッキーである。パタヤと日本に一台ずつPCを置ければ、持ち運ぶ必要もない。果たして、復活の日は来るのだろうか?

2008年5月14日水曜日

お待たせしました


 今、中国が揺れている!

 チベット動乱から49年目の3月10日、ラサで独立を求める僧侶らが起こしたデモに対し、中国政府は武力弾圧を行い死者203人、負傷者は1000人を超え、5715人以上が拘束された。

 この不当な弾圧により、世界中から人権侵害の非難を浴びた。その矛先は、北京五輪の聖火リレーにまで飛び火して抗議行動が相次いだ。

 そして、今回の四川省地震での大惨事。自然災害は人間の力ではどうにも食い止めることができないが、問題は如何に迅速に救助活動を行うかである。面子をかけた聖火リレーは中止して、救助活動に全力を注ぐべきだろう。

 そんな状況の中、拙書が発売されることになった。以前、ミクシイの日記に一部を掲載した「陸路で行く中国・チベットの旅」である。タイトルは「恐るべき中国の旅」に変更になり、サブタイトルは ~タイから陸路で、成都・チベット・北京・桂林へ~ となった。

 内容
 パタヤからバスを乗り継ぎラオスを通り抜けて中国に入り、四川省の成都にたどり着く。青城山、九寨溝などを回り、成都から青海チベット鉄道に乗り、神の地・ラサへ向かう。高山病と戦いながらポタラ宮殿、ナムツォを観光して北京へ。北京では、万里の長城や故宮など4ヵ所の世界遺産をはしごして、桂林へ向かう。1ヵ月におよぶ旅で見た本当の中国とは何か? 中国人の素顔を鋭くえぐる、一風変わった旅行記である。

 発売は6月上旬、乞うご期待。
 

2008年5月3日土曜日

インド苦行の旅




 いよいよゴールデンウィークも後半に入り、みんな旅行やショッピングなどで余暇を楽しんでいる中、ひとり図書館にこもっているのは、どこのどいつだ~~い。 私だよ!!

 次回作の校正、レイアウト、写真配分をしていて、連休どころじゃないんだよ!

 まぁ、世の人たちは日頃あくせく働いているから、正月、連休、夏休みは、高いお金を払って旅行に出掛けるのもいいだろう。こっちは、みんなが働いている間にのんびり休んでいるから、ストレスもたまらない。連休中はどこへ行っても、大混雑、大渋滞だけど、頑張ってください。

 昨年は、中国、チベットへ行って来て本も書いたけど、中国政府のチベット、ウイグルなどへの不当な弾圧が問題になって混乱が続いている。そこで、本の題名も変更しようと考えている。当初は「陸路で行く中国・チベットの旅」だったけど、「恐るべき! 中国の旅」がいいと言われた。現代の世相を反映した題名だね。

 ところで、中国、チベットのあとはどこへ行こうかと考えて、ついに結論が出た。仏教発祥の地、バックパッカーの聖地、インド(ネパールも含む)。現在、ガイドブックと時刻表を見ながら計画を練っている。どうせ行くなら1~2週間の短い旅ではなく、インド全域を巡る壮大な計画を考えている。旅行期間は何と、60日間。頭の中では、もうすでにインド亜大陸を10周以上も回っている。

 行程は、まずタイ・バンコクからバングラディシュ・ダッカへ飛ぶ。そこからはすべて鉄道とバスで移動する。先日、42年ぶりに再開したダッカ~コルカタ鉄道でコルカタ(旧カルカッタ)に入る。コルカタを基点として、左回りにインドを一周する。

 旅のテーマは5つ

1.四大仏跡を巡る~仏陀生誕の地ルンビニ(ネパール)、大悟の地ブッダ・ガヤー、初転法輪の地サールナート、入滅の地クシーナガル

2.インドの鉄道 ~60日有効のレイルパスを買って、ラージダーニ特急、シャタブディ特急、山岳鉄道のダージリン・ヒマラヤ鉄道、カルカ~シムラー鉄道、ニルギリ鉄道を制覇する。走行距離13500キロ

3.インドの温泉 ~マナーリ温泉、マニカラン温泉、ラージキル温泉

4.世界遺産を巡る~タージマハル、ガンガー、エローラなど18ヵ所の世界遺産を巡る

5.ダライ・ラマ法王に謁見~亡命チベット政府が置かれているダラムシャラーへ行き、ダライ・ラマ法王に謁見する。現在、法王の側近ペマ・ギャルポ氏にお墨付きを依頼中

 旅行中は、1泊200ルピー(約500円)の安宿に泊まり、夜行列車で14泊も車内 で寝る。食費も1日500円程度。これはまさに苦行の旅だ。

 旅の予算は、往復のエアー・チケットを含めて60日間で15万円。こんなツアー、HISでも無理だね。