2008年6月28日土曜日

お宝は何?

 以前、日記にも書いたがインディー・ジョーンズの最新作、「クリスタル・スカルの王国」は先行上映で見てきた。65歳になったハリソン・フォードは昔と変わらない動きと演技がすばらしかった。映像は前回よりもパワーアップしていて、ぐいぐいと物語に引き込まれていった。まさにSF冒険映画の最高傑作である。

 昨日、自宅前にできたバービア街でビールを飲んでいたら、女性の物売りがやって来た。野外でも室内でも物売りが来るのは、タイでは珍しいことではない。彼女はDVDを持っていて、私の前で数枚のDVDを開いて見せた。その中に、見覚えのある写真があった。

 KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL

 あっ、インディー・ジョーンズの最新作だ! 

「これいくら?」 
 と彼女に訊くと、

「100バーツ」
 そう答えた。

 えっ、1週間前に日本で公開された最新作がもうタイで売られている。しかも、たったの330円で。多分、タイ語バージョンのDVDをコピーしたのだろう。何ということだ。

 そういえば、昨年中国でも公開直後の「ダイハード5」が5元(約80円)で売られていた。ラオスでは、「武士の一分」が60バーツ(約200円)だった。これじゃ、映画会社、映画配給会社もお手上げである。

 ところで話は変わるが、明日から久々に温泉探しの旅に出ることになった。今回は、「戦場にかける橋」で有名なカンチャナブリ県に足を伸ばす。カンチャナブリには、第二次大戦中に日本兵が発見したヒンダー温泉がある。そこには以前訪れたことがあるが、その他にも7~8ヵ所の温泉が湧き出ている。事前調査で入浴可能な温泉は3ヵ所で、あとはいつも通り出たとこ勝負の温泉ツアーだ。

 当初、単独で行くつもりだったが参加者が2人増えて3名になった。頼もしい限りである。果たして、未開の秘湯は見つかるのだろうか? 

 インディー・ジョーンズが探し求めるお宝は聖杯やクリスタル・スカルだが、私のお宝はずばり「タイの秘湯」。これって、ライフワークになりそう。

2008年6月27日金曜日

住宅街にオアシス出現







 私が住んでいるニランコンドの正門の前には、シャグウェル・マンションというホテルがある。以前、その隣はゴミ収集所のような汚い場所になっていたが、2年ほど前に立ち退きになり整地されて、どこからともなく屋台が集まって来た。空き地に屋台や露店が並んで市場のようになるのはタイではよくある光景だ。

 しばらくすると、空き地の一角にコンクリートが敷かれて屋根が建った。そして、食堂街がオープンした。いわゆる、屋根つきの屋台村である。一度惣菜を買ったことがあったが、それ以降は中に入っていなかった。

 3ヵ月ぶりに戻って来たら、屋台村の前のスペースにバービア街が誕生していた。屋根つきのカウンターが6つあり、中央にはビリヤードの台もある。ニランコンドの中にもバービアはあるが、6店舗もまとまってできたのは初めてである。ついに我が家の前にバービア街が現れた。住宅街にオアシス出現と言ったところか。

 久しぶりに友人と再会して彼の部屋で鍋を作って一杯飲んだ。その勢いで、新しくできたバービア街に繰り出した。すると、にぎやかな歌声が聞こえてきた。一軒のバービアには風船がずらりと並んでいた。そう、ハッピー・バースディの目印だ。豚の丸焼きやご馳走が無料で振舞われ、舞台では演歌歌手が大声で歌っていた。

 その店に腰を下ろして、シンハビールを注文した。ビールを運んで来た若い女性は私を見て、
「覚えている、私のこと?」
 と笑顔で言った。
 顔を見たが思い出せない。
「知らないよ」
「昔、スーパーベービーで会ったでしょ」
 と彼女。

 スーパーベービーとは、知る人ぞ知るパタヤで超有名なゴーゴーバーである。もうかれこれ20年の付き合いで、今でもウェイトレスの女性は私のことを覚えている。だが、ダンサーは半年くらいで変わってしまうし、いちいち顔など覚えていない。

 でも声をかけてくれたので一杯ご馳走しようと待っていたが、あいにく店が忙しくてわれわれのテーブルには座らなかった。
 豚の丸焼きを食べながら歌を聞いていると、またしても女性が私の前に現れた。
「ユキオ 元気?」
 そのおばさんは見覚えがある。そう、私の部屋を仲介してくれたスージーだ。
「何しているの、ここで?」
「あそこでレストランを始めたの」
 と言って、屋台村を指差した。
「今度食べに来てね」
 そう言って、店に戻って行った。

 パタヤに暮らして早4年、俺も有名になったものだ。でも、こう面が割れては悪いこともできないなぁ。そんな事を思いながら後ろを振り返ると「TIK TRAVEL」という看板が目に付いた。TIKはニランの1階で旅行代理店を経営している女性だ。敷地の端の長屋造りの建物に移転してきたらしい。

 せっかく近所に穴場ができたのに、周りには知り合いの女性ばかり。これじゃ、ここでのんびり飲んでいられないな。

 

2008年6月26日木曜日

消えゆくもの 移りゆくもの




 パタヤに着いた翌日、管理事務所へ保管してもらっていた郵便物を受け取りに行った。3ヵ月も留守にしていたので、かなりの数の郵便物が届いていた。バンコク週報、恵庭市民文藝、ダコ、ニュース・クリップ、バンコク・シティーファインダー、ノイズ、びぃあん・ちぇんまい等等、手下げの紙袋にいっぱい入っていた。事務員のおばさんにお礼を言って、土産のお菓子を渡して事務所を後にした。

 外に出ると、ガードマンや掃除のおばさんたちが輪になって騒いでいる。何だろう? 輪の中を覗いてみると、ひもに繋がれた細長い物体が動いていた。

 うぁ、でかいトカゲだ! 

 緑色の身体に茶色の模様がある、全長1メートルほどの大トカゲ。誰かのペットかなと思ったら、ガードマンがコンドミニアムの敷地の隅で見つけたらしい。日本なら大騒ぎになるだろう。

 パタヤの街中にもガラパゴス島のコモドドラゴンみたいな大トカゲが棲息しているとは、さすが南国である。

「これどうするの、食べるの?」 
 とおばさんに尋ねると、

「ノー、逃がしてあげるわ」
 そう答えた。

 イサーン地方では食用のトカゲがいると聞いたが、いくらなんでもこんな大きなトカゲは食べないようだ。やがてガードマンの男はバイクに乗り、トカゲを空中に吊るしながらどこかへ行ってしまった。

 夕方、久ぶりにジムへ行こうとバイクに乗ってコンドを出発した。コンドの南側には広い空き地がありその一部はうっそうとした原野になっていた。その辺りには小さな沼もあり、2メートルほどの草木が生い茂った湿地帯である。まるで、マングローブの陸封型のような場所だった。

いつもバイクで脇の道を走っていたが、一度も中には入ったことはない。富士山麓の樹海を連想させる原野で、白骨体が出てきそうで気味が悪かったからだ。ところが、そのジャングルが突然に姿を消していた。

草木は綺麗に刈り取られ、湿地の上には白茶色の砂が敷かれて整地されていた。砂漠のような乾いた大地では、子供たちがサッカーを楽しんでいた。3ヵ月の間にずいぶん変わったものだ、そんなことを思いながら走っていると、ふっとさっきのトカゲを思い出した。

あっ、わかったぞ! あの大トカゲはここに棲んでいたんだ。いうなれば、このジャングルの主だったのだろう。それが人間によって住まいを奪われたから、ニランコンドに迷い込んで来たのだ。かわいそうに・・・。

あのガードマンは、どこへトカゲを連れて行ったのだろうか? スクムビット通りの山沿いにはまだ未開発の原野があるから、多分その辺りに逃がしてあげたのだろう。

近年、パタヤは建設ラッシュでどんどん森が消えて行く。人間にとっては便利になるからいいことだが、そこに暮らす動物たちにとっては死活問題だ。パタヤもやがてはバンコクのようにコンクリートジャングルになってしまうのだろうか。そうなったら、私もどこかへ移らなければならないだろう。

2008年6月25日水曜日

懐かしの我が家が・・・

 タイ航空は予定より20分も早く、午後2時5分にバンコク・スワンナプーム空港に着陸した。いつもならバスでパタヤへ直行するところだが、バンコクに用事があったので、ミニバスでバンコクへ行き、エカマイ発5時20分のバスでパタヤへ向かった。

 最近は高速道路とバイパスが整備されたので、予定通り2時間でパタヤの北バスターミナルに着いた。そこからはバイクタクシーでニランコンドへ。日本の自宅を朝5時半に出発して、現地時間の午後7時半に到着した。途中寄り道をしたが、16時間の行程である。

 やっと部屋にたどり着いてドアを開け、電気のスイッチを入れたが電気がつかない。停電か? いや違う、エレベーターは動いていたし、廊下の電気もついている。
 やばい、電気を切られたか!

 暗い部屋の隅にある冷蔵庫の前まで行き、冷凍室のドアを恐る恐る開くと中の食材はドロドロに溶けてイカが腐ったような悪臭を放っていた。こりゃ、ひどい!

 冷蔵室の調味料や食品も腐っているだろう。全部捨てなければならない。それよりも、早く電気をつけてもらわないと、シャワーも浴びられない。

 とりあえず暗い部屋に荷物を下ろして、管理事務所へ行く。しかし、管理事務所は5時半で終わってしまう。守衛室で電気をつけるように頼むと、若いガードマンを呼んで配電室の鍵をくれた。

 二人で14階の配電室に行くと、私の部屋のブレーカーが取られていた。
「どうしてないんだ!」
 そうガードマンに言うと、彼は携帯で誰かに電話をした。
「すぐにブレーカーを持ってきます」

 まったく今日はついていない。カレーの一件で空港内を走らされるし、部屋の電気が切られていて冷蔵庫の中身は腐っているし。

 15分ほどで電気業者らしき男が来て、タバコ大のブレーカーを取り付けた。すると、すぐに電気がついた。本来は管理事務所の仕事だから無料であるが、電気屋とガードマンにチップを渡した。とんだ散財である。
  部屋でシャワーを浴びたが、ビールは冷えていないし疲れて掃除をする気力もなかったので、1階の食堂でビールを飲んで食事をした。冷蔵庫の中身は、翌朝に全部廃棄した。

 コンドミニアムの電気料は管理事務所を通しているので、一般家庭よりも高く設定されている。その代わりに基本料金はないし、滞納しても止められることはない。今まではそうだったが、3ヵ月の間に事情が変わったらしい。これから長期で出かける時は、冷蔵庫の電気代の相当するデポジットを払うしかないだろう。

2008年6月24日火曜日

爆弾カレーに気をつけて!

 先日、3ヵ月に及ぶ日本滞在を終えてタイへ向けて帰国の途についた。仕事の関係もあったが、ついつい長居をしてしまった。しかし、日本は何ヵ月滞在してもビザがいらないから楽である(日本人なら当たり前!)。

 午前10時成田空港発のTG643便に搭乗する為、5時半に自宅を出発した。先日開通した東京メトロ副都心線で池袋まで行き、JR山手線に乗り換え、日暮里から京成線で成田空港に向かった。
 
 タイ航空のカウンターで搭乗手続きを済ませて、出国ゲートに並んだ。X線検査にザックを通したら、パソコンが入っていたのでもう一度パソコンを取り出して再検査になった。パソコンを取り出す際に、レトルトカレーと福神漬けが出てきた。それを見た女性係官は、
「これは液体物ですから機内持ち込みはできません」と言った。
 
 しまった! 預け入れ荷物に入れればよかった、と思ったが後の祭りである。以前にも、サバの缶詰が引っかかって没収されたことがある。クソ~。でも、ダメでもともと、少し食い下がってみた。

「どうしてレトルトカレーがダメなの? これが爆発するんですか?」
 そんな技術があれば、今頃はCIAやKGB、007の秘密兵器を開発している組織などにスカウトされて働いているだろう。

「でも決まりですから」
 と、別の係官が言い放った。

 まったく無能な役人たちだ。
 お前らのような無能な役人と腐った政治家と道路族が日本をダメにしたんだぞ! そう叫びたかったが、そんな事を言ったら成田空港出入り禁止になりそうなので、怒りの叫びは飲み込んだ。

 私が決断(カレーを放棄するかどうか)をしなかったので、女性係官は上司に相談をして、時間がないのでその場で預け入れ荷物にしてもらうようにTGの職員を呼びつけた。ところが、結局やって来た職員と一緒にカウンターまで戻り、カレーと福神漬けを別の袋に入れて預けることになった。

 出発時刻に迫っていたので空港内を走り、汗びっしょりになった。再びチェックを受けて搭乗ゲートにたどり着いた時には、乗客は誰もいなかった。すでに搭乗しており、機内で私が乗るのを待っていたのである。最後の乗客になった私は、乗客と目を合わせないようにして席に着いた。カッコ悪い!

 レトルトカレーと福神漬けは無事バンコク・スワンナプーム空港に到着した。成田空港ではひと波乱あったが、結果オーライか。

 レトルトカレーは爆発の恐れがあるので、機内には絶対に持ち込まないで下さい!

 

2008年6月18日水曜日

キムチのルーツは

 それは、パタヤで知り合いになったKさんの部屋で焼肉を食べていた時のことである。 

「キムチは、本当は日本人が考えた漬物なんです。知っていましたか?」
 そうKさんに話すと、

「それは違うよ。キムチは朝鮮で作られたから朝鮮漬と言うんだろう」
 とKさん。

「確か、唐辛子が日本に伝わって日本人が漬物に唐辛子を入れたのが始まりだ、という話をテレビで聞いたような気がする」

「そんなことはない!」

 二人とも酔っていたので、話は押し問答であった。
「日本に帰ったら調べてみます」
 そこでその話はお開きになった。

 パタヤに戻る直前になって、キムチのことを思い出した。まぁ、どうでもいいことだが、酔った勢いでいい加減なことを言ったと思われても癪なので調べてみた。ネットで検索したら、面白い見解が出てきた。

「英国学者、キムチの起源は日本の九州」というコラムである。英国人の東洋史学者ホールデン教授によると、キムチに不可欠の唐辛子は15世紀にポルトガルから南蛮貿易で日本の長崎にもたらされたらしい。その後、九州で栽培に成功し薬剤として普及していく。九州の漁師達の間で、唐辛子と白菜とを漬け込んだ食品が保存食・滋養食として元祖キムチが作られたらしい。

 16世紀後期になり、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に日本水軍の九州兵が携行して、その後朝鮮民衆に広まりその保存性、滋養が注目されて戦闘食として朝鮮軍にも食されるようになったとのこと。

 どうだいKさん、嘘じゃなかっただろう! でも、この学者だけの意見では信用できないので他を調べてみた。すると・・・。

 キムチの歴史から
・ キムチは朝鮮の漬物です。高麗時代に漬物は漬(ジ)と呼ばれていた。キムチの最初は沈漬(チムジ)と言い、その後沈菜(チムチュ)になりこれがなまってキムチになったらしい。当初は、日本の白菜漬けと一緒で塩漬けだった。ところが、文禄・慶長の役(1592~1596年)の際に、日本軍が寒さを耐え忍ぶために軍靴の中に入れて持ち込んだと言われる唐辛子が栽培されて、これを沈菜(チムチュ)の調味料として使うようになってから現在のキムチの原型が生まれたとされています。

唐辛子の原産地はブラジルのアマゾン川流域ですが、ここからヨーロッパに伝藩され、ポルトガルから日本に1542年に伝わりました。それが韓国に伝えられたことは、唐辛子のことを倭椒(ウエチョ)あるいは倭芥子(ウエジャ)、すなわち倭―日本の芥子(からし)と呼んだことでもわかります。  このように書かれている。

 これらの所見から、ポルトガルから日本に伝わった唐辛子が韓国に広まっていったことは明らかである。問題は漬物の調味料として伝わったのか、ホカロンのように保温剤として伝わったのかは定かではない。でも、これは私見であるが、軍人の靴の中に入っていたものを果たして食材として使うだろうか? そう考えると、やはり韓国で作られる前に日本で漬物に入れられていたと考えるのが妥当であろう。

 そうだ、キムチのルーツは日本なのだ!!

 ちなみに、焼肉は在日朝鮮人が日本で考えたものである。さらに、タン塩焼きは焼肉叙々宛が考えたらしい。

2008年6月17日火曜日

檀家回り

 最近ではネットの普及により、ネット通販が増えている。書籍に関してもその例外ではない。しかしながら、われわれ書籍を供給する側にとっては、書店は大事な販売元であり、いわゆる檀家のような存在といえる。パタヤに戻る日も近づいてきたので、先日出版された拙書の店頭販売状況を視察に出かけた。

 まずは地元である東京・池袋界隈の書店を回ってみた。池袋にはかつて芳林堂という書店が幅を利かせていたが、バブルの影響で閉鎖されてしまった。現在では、大手3店が凌ぎを削っている。東武デパートにある旭日屋書店、西武デパートのリブロ、そして関西から殴り込みをかけたのがジュンク堂だ。

 旭日屋とリブロは平積みで10冊ほど置かれていた。有難いことである。ジュンク堂は巨大な本棚が中心なので平積みはなく棚挿しで5冊ほどあった。副都心線も開通したので、ぜひ地元池袋で売り上げを伸ばしてほしい。

 次は、有楽町線で有楽町へ向かう。駅前の交通会館にある三省堂では、狭いながらも6冊も平積みになっていた。ありがとうございます。隣のイトシヤのTSUTAYAにはまだなかったので、注文書を渡してきた。成田空港第一ビルのTSUTAYAさんには「タイだも~ん!!」シリーズをたくさん並べてもらっているので、多分ここも置いてくれるだろう。

いつも御贔屓にしていただいている八重洲ブックセンターでは、棚挿しと平積み(立てかけ)の両方で対応していた。丸の内オアゾにできた丸善本店では、棚挿し1冊であった。残念である。広いんだから平積みにして!!

 神田神保町の三省堂本店では、これまた平積みと棚挿しのダブル攻撃だった。書泉グランデ、書泉ブックマート、東京堂書店にはまだ並んでいなかったので、注文書を置いてきた。それから、すずらん通りの中国書籍専門店の内山書店と東方書店にもなかったので、注文書を渡してきた。まじめな本が多いので、並べてくれるかどうか判らないが。

 あー、疲れた。檀家回りも楽じゃないよ!

2008年6月14日土曜日

先行上映

 スティーブン・スピルバーグ監督、ジョージ・ルーカス製作総指揮、ハリソン・フォード主演の黄金トリオが集結して19年ぶりに復活した、インディー・ジョーンズの最新作「クリスタル・スカルの王国」が発表された。このシリーズは、私の大好きな映画のひとつである。

 是非見たいと思っていたが、公開は21日でパタヤに戻る日だ。これじゃ見られない。ネットで調べたら14、15日に先行上映されると書いてあったので、早速チケットを手配して指定席を予約した。

 初めてインディー・ジョーンズを見たのは、今から27年も前だ。ハリソン・フォード演じるジョーンズ博士は、考古学者で冒険家、悪く言えば墓荒らしのニューヒーロー。19年前に作られた「最後の聖戦」で完結かと思っていたら、ちゃっかり4作目も考えていたとは、さすがスピルバーグとルーカスだ。そして、65歳になったハリソン・フォードの歳を感じさせない身体とアクションはすばらしい。

 あのテーマ曲が流れると、何だか勇気が湧いてくる気がする。一作目、三作目はキリスト教がテーマで、二作目はヒンドゥー教、そして4作目は宇宙人? 

 最新作にはいくつかのサプライズもあり、邦画をはるかに超えたスケールで繰り広げられる映像は一見の価値がある。あまり内容を書いてしまうとせっかくの冒険活劇がつまらなくなるので、控えます。興味のある方は劇場に足を運んでください。
 

2008年6月10日火曜日

見て来ましたよ

最近は邦画がブームになっていて、テレビや雑誌等で盛んに広告・宣伝をしている。公開日が近づくと、出演者がバラエティ番組やトーク番組に出てさりげなく宣伝をしている。
普通はさりげなくだが、主役が監督を引き連れて(監督が企てた?)、堂々と「コメディ映画の最高傑作です!!」と言い放った映画が、三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」。

 前作の「ザ・有頂天ホテル」はあまり面白くなかった。というか、何を表現したいのかよく判らなかった。何でもいいから、場面場面が面白ければいい、それが三谷監督の感性なのだろう。それにしても、また豪華キャストを使って、クレージーキャッツの舞台のようなドタバタ喜劇を銀幕のスクリーンで繰り広げるのか? ご苦労様。

 テレビ番組で何気に内容を聞くと、売れない役者が映画と騙されて実際のヤクザの前で殺し屋を演じるというストーリー。これは面白いかも。そこで、映画館へ足を運んだ。

 月曜日の午後3時なのに劇場はほぼ満席で、ぎりぎりに着いた私には前から3番目の席しかなかった。公開して3日目ということもあり、あれだけテレビで宣伝したからお客が期待して来たのだろう。

 映画は、日本のどこかの海沿いの田舎町という設定だが、どうみてもヨーロッパ風の街並みだ。その街を牛耳っているヤクザのボスが西田敏行。まったく似合わないけど、お笑いだから仕方ない。

 ボスの女(深津絵里)を寝取った妻夫木聡が捕まり、助けてもらう条件として「伝説の殺し屋」を連れてくることになる。この殺し屋を演じるのが売れない役者の佐藤浩一である。そして、妻夫木が映画監督に化けて佐藤浩一をスカウトして話が始まる。

 映画としては設定もわかり易く流れもいいのだが、強引な筋書きが多い。舞台喜劇なら許されるところだが、映画としてはもっと細部にわたり辻褄を合わせて、観客が納得のいく流れにしてもらいたい。

 それと、随所随所にパクリが入っている。これは、映画ファンにはうれしいことだが、あまりパクリが多いと監督(脚本も書いている)のレベルが知れてしまう。

 まず、アカデミー賞7部門に輝いた映画、スティング(ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード主演)のシーン、発想がいくつかある。こじんまりした街並み、みんなでボスを騙すところ、ラストで本物の殺し屋が現れるところなど。

 次に、アンタッチャブル(ケビン・コスナー主演)からは、ボスの脱税を暴くために会計士を使うところ。

 劇中映画のシーンは、カサブランカを思わせるものがある。

 映画全体としては、宍戸錠の無国籍映画のような雰囲気と蒲田行進曲ののりがたっぷり。

 最後には、怪傑ハリマオまで登場する(ハリマオ知っていますか?)。


 まぁ、ドタバタ喜劇としては面白い作品に仕上がっている。でも、いつも彼の映画を見て思うのだが、あれだけの豪華キャストを使ってギャラが払えるのだろうか? 佐藤浩一、西田敏行、妻夫木聡、深津絵里、戸田恵子、伊吹吾郎、中井貴一、唐沢寿明、鈴木京香などなど。豪華すぎるメンバーである。もしかして、100%興行収入の歩合制なのだろうか? 

 「相棒 劇場版」のようにヒットすればいいのだが・・・。

2008年6月6日金曜日

サンプル完成


 昨夜、5月19日に下版した拙書のサンプルが出来上がり、出版社から電話があった。
 早速、本日3冊を受け取った。カバーは当初の写真より赤色が強く、中国らしい感じだ。一見するとちょっと暗いイメージだが、タイトルの『恐るべき中国の旅』にぴったりの配色である。

 内容は、タイのパタヤからバスに乗ってラオスを通り抜けて中国に入り、青海チベット鉄道で神の地・ラサへ行くというものである。タイトルとカバーは恐そうだが、中身はいつも通り楽しい話である。来週末には店頭に並びます。乞うご期待!
 

                      恐るべき中国の旅

              ~タイから陸路で、成都・チベット・北京・桂林へ~

 もくじ

 プロローグ

1 タイからラオス経由、陸路で目指せ中国へ

  中国ビザ取得~ジャーナリストはお断り~
  国境越えのバスは罰ゲーム?
  わが身第一、中国人
  お熱いのがお好き、でも
  昆明で何を食べる
  偽札はジョーカー?
  話下手は筆まめになれ~切る札は筆談カード~

2 パンダの故郷・成都で足止めの旅

  怪しい旅行社で軟禁?
  成都交通飯店にて
  両替所では両替えできない!
  重金属の店がファッション店!?
  不思議な麺の名前の由来
  バスの座席割引は常識?
  あの話題には触れないで・・・
  神秘の色、世界遺産の九塞溝
  超格安ツアーの正体は?
  土産物屋で宝探し
  四川料理は何を食べる
  パンダの背中

3 憧れの青海チベット鉄道はラサへの招待席

  先は読めないアドベンチャー・ツアー
  先が読めないアドベンチャー・ツアー(2)
  先が読めないアドベンチャー・ツアー(3)
  チベット料理にチャレンジ
  雨のポタラ宮殿、ダライ・ラマ六世の霊塔はどこに・・
  チベットにて酸素の有り難さを知る
  チベットに笑顔が戻る日

4 首都・北京で世界遺産三昧の旅

  東方農工青年旅館で困ったこと
  物乞いの達人
  中国料理は日本、中国では和食がいちばん?
  ニーハオ・トイレの攻略法
  巨大が大好き、天安門と万里
  世界遺産のはしごは危険!
  謎の珍獣、四不象は怪物か?

5 桂林で覚醒の遊覧!

  天才少年、桂林のちんぽ君
  桂林駅の逆恨み男
  流しの娘の将来は?
  覚醒作用のナイトクルーズ~両江・四湖遊覧の旅~
  離江下りのとんだ目的!
  恐るべき中国の旅

◊コラム◊

  彼らの素顔
  喫煙天国 嫌煙地獄
  保証は現金のみ
  何でも揃う車内販売
  助っ人登場
  日中首脳会談
  国中がゴミ屋敷に・・
  リサイクルも命がけ
  中国の酒
  前海・后海は胡同の宝庫
  妖しい床屋
  治安はどうか?

続・復活の日

 激安ネット通販で購入したハードディスクが自宅に届いた。早速、PCのプロ・A氏に連絡をした。すると、「Windows XPの付属のCDをすべて持って来てください」と言われた。それらを持って、A氏の事務所を訪ねた。

 持参したCDの中には、XPのドラーバーCDはなかった。そこで、別のメーカーのCDをインストールしてくれた。が、最後のところでうまく作動しない。仕方なく、メーカーである東芝のサポートセンターに連絡して事情を話した。

「ハードディスクが壊れたので交換しましたが、東芝のXPのCDがないので何とかしてもらえませんか?」
 とお願いした。すると。
 
「ハードディスクに入っています」
と担当者は言う。

 A氏が電話に出て、
「壊れた場合はどうするのですか?」
 と訊くと、

「お客様が他の部品で修理すれるのは自由ですが、通常は当社で修理することになっています」
 担当者はそう答えた。

 東芝で修理をすれば、PCが一台買えるほどの費用がかかってしまう。要するに、素人には余計なことは教えないで、壊れたら買い換えろという会社の方針なのだろう。ひどい話である。

 マイクロソフト社のソフトを購入しているのに、ハードディスクが壊れたからといってそれが使えないのは理不尽であるが、これ以上話しても無駄だと思いA氏は電話を切った。

 その後、いろいろと手を尽くしてくれたがその日は時間切れとなった。

 翌日、A氏からXPをインストールできたとの連絡が入った。どのように直したのかは分からないが、やはりPCの達人はすごい! 

 一時は絶望と思われたPCがついに復活した。これでメーカーに勝ったぞ! 

 以前のデータは失われたが、ほとんどはバックアップしてあったので問題はない。本当に助かりました。感謝、感謝!

 これで、PCが2台になった。もう、パタヤと東京を往復することもないだろう。

 昨今は原油高で世の中厳しい時代なんだから、東芝さんももっと消費者のことを考えた方がいいんじゃない。目先の利益だけ考えていると、みんな逃げちゃうよ!