2008年8月27日水曜日

タイ秘湯ツアー第3弾 その5







民家の裏山にある温泉


 ランパーン県ハーンチャット郡へ行き、メータンノイ村を探しながら車を走らせた。山の中の一本道をどこまでも行くと小さな集落があり、道路にテーブルを並べてパーティーをしていた。結婚式かそれとも誰かの誕生日か?

 そこの村人に、ポーンメン温泉の場所を訊ねると、
「メータンノイ駅の近くだよ」
 という回答が返ってきた。

 来た道を引き返して線路のそばに車を止め、線路を渡って駅まで歩いた。駅舎に座っていたおばあちゃんに、
「ポーンメン温泉はどこですか?」
 と訊くと、山の方を指差した。

 車に乗って線路を渡り、おばあちゃんが指差した方向へ走ると、高床式の民家があった。土間で上半身裸で昼寝をしていたお兄ちゃんに温泉のことを訊くと、彼は赤いTシャツを着て歩き出した。どうやら道案内をしてくれるようだ。

彼は、民家の庭を通り抜けて裏山に入って行った。われわれも彼の後を付いて山道を歩く。山道と言っても草がぼうぼうと生えている様な獣道ではなく、木々の間を通るしっかりとした道だった。

5分ほど歩くと小川があり、そこから温泉が湧いていた。仄かに硫黄の臭いがして、手を入れると温かい。温度を計ると表面の水温は32~3度、土の中に温度計を入れると37度だった。これは間違いなく温泉であるが、湯量も少なく池もないので入浴はできない。でも、ポンプのみの温泉と謎の未確認温泉の後だから、何となく満足だった。

帰り道にMさんは、赤い花を見つけて写真を撮っていた。それは、生姜の一種でクルクマという品種。日本には野生種がない、珍しい花らしい。私には何だかよく分からないけど、珍しいということで、とりあえずカメラに収めた。

ハーンチャット郡にはもう一つ温泉がある。ある集落でファリアン村の温泉の場所を訊ねた。そこへ行くには、車を止めてから2キロほど山の中を歩かなければならないと言われた。時刻は午後4時を回っていた。これから温泉への入り口を探して、ガイドを雇って2キロも歩くのは困難だ。多分、明るいうちに見つからないだろう。みんなと協議の結果、断念することになった。今日の予定では、スーンガム郡の温泉へも行くつもりだったが明日に行くことにした。やはり、1日で5ヵ所も回るのは難しい。

ランパーンの街へ行き、1泊450バーツの安ホテルに投宿した。夕飯は、高級リゾートホテルのガーデンレストランで優雅にタイ料理を食べた。同じ料理でも、安食堂の料理とは一味違う。いい雰囲気で食事をしていたら雨が降ってきたので、室内に入りタイ古典音楽の生演奏を聴きながら楽しいひと時を過ごした。

今日は、初日からハードな1日になりあまり成果もなかった。温泉入浴もできなかった。おまけに、1ヵ所は明日に繰越になった。明日はいつもより30分早めに出発して、6ヵ所の温泉を探すぞ!!!

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