2008年8月25日月曜日

タイ秘湯ツアー第3弾 その3







田んぼのポンプ温泉

 最初に探す温泉は、ランプーン県ランプーン市内にあると書かれている。市内ならすぐに見つかるだろうと思い、ゲストハウスのオーナーや居酒屋どんきの従業員に聞き込み調査をしたが、誰も知らなかった。チェンマイにある大型書店・スリウォン書店でランプーン県の地図を探したが売り切れだった。この温泉に関しては、事前に何の手がかりもない。これじゃ、初めから苦戦になりそうだ。

 さて、どこから調べようか? 市内というのだから駅へ行ってみよう。早速、ランプーン駅へ行き、休憩をしていた駅員に訊ねた。
「ノーンロム温泉を知っていますか?」
「知らないなぁ、ランプーン市内には温泉なんかないよ」
 そうはっきりと言われてしまった。 ショック!

 でも、すぐにはあきらめない。今までの経験からタイ人の話は50%くらいしか信用できない。数人に訊かないと真実は出てこないのである。

 駅を後にして線路沿いに走ると、建設中の小さなお寺が見えた。その敷地に入って、建物の中にいた女性に訊いてみた。すると、温泉はあると言う。彼女は、ノーンロム村への地図を描いてくれた。大雑把な地図だが、何の手がかりもないわれらにとっては有難い。近くに行ったらまた地元の人に訊けばいい。
「ありがとう」
 と手を合わせて、お寺を後にした。

 地図に従い国道11号線に出て、カオチャンボーン村を左折した。その先がノーンロム村である。しかし、どれくらい距離があるのか分からない。途中で何回か村人に道を訊いて何とかノーンロム村に辿り着いた。チェンマイから1時間以上かかった。

 村に入ったところまではいいが、温泉の場所が分からない。車で行ったり来たりしていると、農作業をしていた男性が見るに見かねてバイクで案内をしてくれた。着いた所は田んぼの中で、車を止めて100メーターほど歩くとポンプがあり、温泉湯を汲み上げて田んぼに流していた。これがやっと探し当てたノーンロム温泉か! やれやれ。

 ポンプだけだから当然入浴などできる訳がない。苦労した割には、厳しいスタートとなった。しかし、これが秘湯探しの醍醐味である。何が出るか分からない。入浴可能なすばらしい温泉もあれば、ポンプだけ、源泉だけの温泉もある。とりあえず写真を写して温泉を後にした。

 さぁ、次はどんな秘湯が待っているのだろうか? 気を取り直して出発!

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