2008年8月22日金曜日

タイ秘湯ツアー第3弾 その1 再び北タイへ

カンチャナブリ、ガンペンペット・タークに続くタイ秘湯ツアー第3弾は、パタヤの温泉奉行・新井お風呂の守との協議の結果、再び北タイへ行くことになった。拙書においても43ヵ所ほどの北タイ温泉を紹介しているが、チェンマイ大学の調査によるとまだ20以上の温泉がある。今回のツアーでは、ランプーン、ランパーン、プレー、チェンマイ県にある16ヵ所を4日間で回る計画を立てた。
 
 かつては、CHAO(ちょっとディープな北タイ情報誌)の資料を基にして1日平均3ヵ所の温泉を探し当てるのが精一杯であった。ところが、今回は県、郡、村と温泉名だけの手がかりで1日平均4ヵ所を探すというかなり無謀なツアーである。

 雨期の北タイは大雨による河川の氾濫や増水で、がけ崩れ土砂崩れの恐れがある。2年前は、チェンマイを中心に甚大なる被害が出た。だが、欲張りな私はいつも殺人的なプランを立ててしまう。果たして、4日間で16ヵ所の温泉を探し当てることができるだろうか?

 8月14日午後7時、バンコク・フォアランポーン駅に参加者3名が集合した。ツアー初参加のMさんのリクエストで、夜行寝台列車でチェンマイへ行くことになった。新井さんも私もバンコクで用事があったため、別々にパタヤを出発して駅に集合した訳だ。

 列車は7時35分発、ホームにはもう列車が入線していたが、それは6時発のチェンマイ行きだった。すでに1時間も遅れているが、こんなことは良くあることだ。スタートから幸先が悪いけど、仕方なく蒸し暑いホームで缶ビールを飲んで待っていると、となりのホームに列車が入って来た。駅員が「あれが19:35分発の列車だ」と言うと、待っていた乗客は一斉に立ち上がり、となりのホームへ向かって走り出した。

「この列車はどうして発車しないの?」
 そう駅員に訊ねると、
「故障している」
 とひと言。
 と言うことは、われわれはラッキーだった。

 エアコンがガンガンに効いている車両に乗り込み、席に着いた。乗務員が夕食の注文を取りに来たので、ビールと夕食、明日の朝食を頼んだ。やがてビールが運ばれて来て、再び旅の無事を祈って乾杯した。

 8時になると、先発の列車が出発した。2時間遅れである。われわれの列車はその5分後に発車した。ビールを飲み終えると、買ってきたウィスキーを飲み始めた。
「列車の旅はええなぁ!」
 Mさんが呟いた。
「楽しく行きましょう」

 10時に消灯、あっという間に座席が寝台に変わり就寝。

 列車は40分遅れでバンコクを出発したが、チェンマイへは予定通り翌朝9時45分に到着した。

 さぁ、これから北タイ秘湯ツアーが始まるぞ!

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