2008年7月4日金曜日

カンチャナブリ秘湯ツアー その1







バンコク・シティー・ファインダーに連載をしている『北タイ温泉紀行』も、そろそろ話のネタが尽きてきた。今後は何を書いたらいいかと担当の女性に相談をしたら、「温泉紀行がいいです」と言われたので、またしても温泉ツアーに出かけることになった。

 タイ全土には、チェンマイ大学の調査の結果、北部以外にもたくさんの温泉が湧いている。さて、どこへ行こうか? 担当者と相談したところ、バンコクから比較的近い場所にある有名な観光地のカンチャナブリが候補に上がった。

 バンコクからバスまたは列車に乗り2時間半ほどで行けるカンチャナブリは、泰面鉄道、クワイ川鉄橋で有名である。温泉については、第二次大戦中に日本兵が発見したヒンダー温泉が広く知られているが、その他にも5~6ヵ所の温泉がある。隣のラチャブリ県にもいい温泉があると聞いた。ついでだから、その温泉にも寄ってみよう。

 そんな訳で、パタヤから4泊5日の温泉ツアーの計画を立てた。カンチャナブリまでバスで行き、現地でレンタカーを借りて温泉を探す計画を立てた。当初は単独で行く予定であったが2名の友人が参加することになり、レンタカー代とガソリン代の負担が軽減された。有難いことである。

カンチャナブリは「黄金の街」という意味である。その昔、金や宝石が採掘されていたらしい。金や宝石もすばらしいが私にとってのお宝は金銀財宝ではなく、『タイの秘湯』である。果たしてお宝は見つかるだろうか?

 6月29日(日)、パタヤからAM8:00発のバンコク南バスターミナル行きのバスに乗った。日曜日のせいか渋滞もなく、2時間弱で到着した。以前一度きたことがある南バスターミナルは移転して、大きな建物ができていた。中はショッピングモールになっていて、そこにチケット売り場がある。バスに乗る前に買い物をさせるために造ったのであろう。

 ちょうど10:10発のバスがあったので、チケットを買いあわててバスに乗り込んだ。乗り継がいい、今日はついているぞ! この調子で行くといいけど。

 例によって、途中で乗降を繰り返しながらバスは走り、12:30にカンチャナブリのバスターミナルに到着した。そこからソンテオに乗り、以前宿泊をしたことのあるクワイ川沿いのゲストハウスに向かった。

 一泊350バーツのエアコンルームにチェックインして、宿の女性から温泉情報を訊く。
サイヨークの滝の近くにある温泉は、大体の位置が判明した。それから、お寺にある温泉保養所は観光地図に載っていた。レンタカーも紹介してもらった。これで準備OKだ。

 初日の予定は始めて訪れる友人のために市内観光と決めていたので、昼食を食べてからクワイ川鉄橋までの2キロの道のりをてくてくと歩いた。途中、戦没者慰霊碑、戦争博物館を見学して、クワイ川鉄橋を歩いて渡った。これで第一日目の予定は終了。

 夜は、クワイ川に浮かぶ水上レストランで涼しい川風に打たれながら夕食を楽しんだ。辺りが闇に包まれると、キンキラキンのカラオケ小屋がボートに曳かれてやって来る。いわゆる流しのカラオケ・ボックスのようなものだ。今回はあまり大きな音は出ていなかった。せっかくの風情が台無しになるので、クワイ川での大騒音は慎んでもらいたい。

 夜も更けてきたので、ゲストハウスに戻った。同行したFさんが「もう一杯飲もう」というので近くのバービアでビールを飲んだが、朝が早かったので睡魔が襲って来てしまい早めに切り上げた。

 さぁ、明日から温泉探しのツアーが始まるぞ!

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