2008年7月6日日曜日

カンチャナブリ秘湯ツアー その3







ヒンダー温泉からさらに北へ向かって走ると、川を渡ってすぐ左側に『GREEN WORLD HOT SPRING HOTEL RESORT & GOLF CLUB』のアーケードのような看板が見える。そこを潜り抜けて生垣の道を入って行くと、駐車場の奥にグリーン・ワールド・ホテルが見えてくる。

 今夜はここに宿泊する予定ではないが、入浴施設を見学したい。できれば写真も写したい。果たして宿泊しないのに見せてくれるだろうか。とりあえず、まだ早いがレストランで昼食でも食べながら取材の話を切り出してみよう。

 ホテルに入ると、そこは広々としたロビーになっていて右側の一角にフロントがあった。駄目でもともと、レストランへ行く前にここでお願いしてみよう。
「ここは一泊おいくらですか?」

 スタッフの女性はパンフレットを見せてくれた。そこには、日曜日~木曜日は1000バーツ(朝食付き)、金曜日・土曜日・休日は1200バーツ(朝食付き)と書かれていた。温泉付きの立派なリゾート・ホテルにしては安い。

「実は、温泉の取材に来ました。ここのお湯はヒンダー温泉から引いているのですか?」
「はい、そうです」と彼女。

「私はタイの温泉を取材してフリーペーパーに紹介しています」
 そう言って、バンコク・シティー・ファインダーを見せた。

「ちょっと待ってください。支配人に訊いてみます」
 彼女は支配人を呼んで事情を話した。

 支配人はむずかしい顔をしていたが、友人のSさんが、
「フリーペーパーに載ると日本人客が大勢来ますよ」
 と言ってくれたので、了解してくれた。

 われわれは、ボーイに案内されて1階にある温泉へ向かった。扉を開けると男女に分かれていて、ロッカールーム、シャワールーム、洗面所と続き、奥に大浴場があった。浴槽にはお湯がたっぷり入っていた。手を入れると、ヒンダー温泉より少しぬるい。ボーイがスイッチを押すと、泡が出てきてジャクジーになった。これは最高だ!

 大浴場の隣には、大小のサウナも完備されていた。これだけ設備が整っていれば申し分ない。私はゴルフをしないが、ゴルフ好きの人には大満足のホテルである。ひととおり写真を撮って取材を終了しようとしたら、ボーイがジムに案内してくれた。サービス精神旺盛なボーイである。せっかく案内してくれたので、ジムもカメラに収めた。これで終了。

 帰り際、フロントに寄ってお礼をいい名刺を渡した。
「フリーペーパーに掲載されたら郵送します」
 そう言ってホテルを後にした。

「レストランで高いビールを飲まなくてすんだね」
 友人にそう話すと、
「次回はここに泊まりたい」
 と2人とも口をそろえて言った。

「そうだなぁ、昼はヒンダー温泉に入って夜はホテルの内風呂に入る。そんな温泉三昧の旅行もいいね!」

 いつになるか分からないけど、仲間を募ってまた来ることにしよう。

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