2008年7月7日月曜日

カンチャナブリ秘湯ツアー その4







 秘湯ツアー2日目は、午前中に2ヵ所の温泉を取材した。昼食はサイヨーク・ノイの滝まで戻って、駐車場にあるレストランで辛くないタイ料理を食べた。鳥の炭焼き、海老のニンニク揚げ、野菜炒めなど。

 サイヨークのカオパン温泉はこの付近にあるらしいが、その前にせっかく来たのだからサイヨークの滝を見学することにした。レストランの裏手に岩山があり、そこに滝が流れている。この時期にしては水が少なく、歩いて横切ることができた。そして、少し登って行くと滝壺があった。タイヤのチューブで作った浮き輪が並べてあるところを見ると、子供たちがこの滝壺で遊ぶのだろう。

 さらに奥へ進んで行くと、線路があり蒸気機関車が停まっていた。泰面鉄道のナムトック・サイヨーク・ノイ駅である。かつては、この列車でタイからビルマに物資を運んでいた。現在では、観光地の目玉になっている。列車に乗って記念写真を撮り、温泉へ向かった。

 聞き込み調査によると、サイヨークのカオパン温泉はサイヨークの滝から1キロほど戻った所を右折するらしい。が、右折の場所が分からずに通り過ぎてしまった。また戻って、レストランで訊ねてやっと入り口の場所が分かり、山裾に向かって車を走らせる。途中、民家や商店で温泉の場所を訊ねながら、だんだんと目的地へ近づいて行く。これが、温泉探しの醍醐味である。山が近くなってきた辺りで、温泉の看板を発見した。ここから一直線、あと一歩だ。

 舗装道路もなくなり、赤土の斜面を登り始めた。そろそろ到着かな。
 通りすがりのおばさんに、
「カオパン温泉はどこですか?」
 と訊くと、
「そこよ」
 と、鉄柵の小屋を指差した。

 これか、やっとたどり着いた。車を止めて鉄柵の中を覗きこんだ。そこには、ドカンでできた井戸がありポンプのようなものが入っている。これでお湯を汲み上げるのだろうか?

 鉄柵の扉には鍵が掛けてなかったので、扉を開けて中に入ってみる。ドカンの中に手を入れると、ぬるいお湯だ。ここが源泉なのか? 残念だが、この温度では入浴は難しい。

 源泉の他に何かないかと思い辺りを探してみると、坂に上に休憩小屋らしき建物が見えた。近づいてみるとトイレもあり、草むらの中に半円形のプールが2つ並んでいた。これは明らかに温泉プールである。中には水が溜まっているが、ヘドロで汚れていた。何かの事情で、長い間使用していないのだろう。

 県の観光課がお金を出して入浴施設を造ったが、お客が来ないのでそのままになってしまったのか。掃除をして、ポンプでお湯を汲み上げれば入れるのだろうか? それとも、温泉が枯渇してしまったのか? 日本ならば、入浴施設を造る前に湯量を調査するはずだが・・・。 謎は深まるばかりである。

 結局、秘湯ツアー2日目は、3ヵ所の温泉を巡って予定を終了した。まぁ、こんなところか。

明日もがんばるぞ!


 

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

私も以前行ってみたのですが、地元住民の反対で中断したって聞きました。