秘湯ツアー2日目の夜は、バスターミナル付近の屋台街へ繰り出した。セブンイレブンでビールを買って、海鮮屋台で貝やイカ、海老などを注文して食事をした。街の中心部で建物が多い地域だが、日が暮れると涼しい風が流れてくる。クワイ川が近いせいであろうか。タイ料理はエアコンの効いた部屋で食べるよりも、屋外で食べた方が美味しいような気がする。
屋台料理も美味しかったが、男3人での晩餐は何となく色気がない。食後は、ゲストハウスの近くにあるバービアへ行った。その日はママさんの誕生日で、頭に花のリングをかぶった女性たちが元気に踊っていた。パタヤのバービアと同じである。
さて、ツアー3日目は、2ヵ所の温泉と珍しいお寺を回る計画である。1つ目の温泉はチェンマイ大学の資料によると、ノンプルー群トンラムイヤ村にあると書かれている。村までは市内から約90キロ。これだけでは情報不足だ。ゲストハウスの従業員に、
「ノンプルーの温泉を知っている?」
と訊ねた。すると、彼女はカンチャナブリの観光地図を取り出した。
市内から県道3086号線を北上するとノンプルーの街があり、その少し上に「BAAN PONG CHANG HOT SPRING」と書かれていた。これだ、地図に載っているのなら間違いない! きっと見つかるだろう。
午前8時にゲストハウスを出発して、県道3086号線を1時間ほど走った。信号もなく警察もいないので、時速90~100キロですっ飛ばした。もうそろそろノンプルーの街に着く頃だと思っていたが、行けども行けども山間の森の中で街が現れない。どこにあるのか?
やがて、三叉路のある小さな集落に出た。そこで、商店のおじさんに温泉の場所を訊くと、おじさんは今来た道を指差して、「この先4キロだ」と答えた。通り過ぎてしまったらしい。仕方なくUターンして来た道を引き返す。4キロを過ぎてもそれらしき看板は現れない。車を止めて、後ろから来たバイクの2人組みに訊ねた。彼らに先導してもらい、やっと入り口を発見した。
入り口から1キロほど行くと、左手に高速道路のパーキングのような広々とした駐車場が現れた。トイレらしき建物もある。右奥にはドーム型の屋根が付いた巨大なプールが見えた。道路沿いにある石碑には「プッ ナムローン バーン ポーン チャン」とタイ語で書いてある。ここに間違いない。
早速、駐車場に車を止めてプールを見に行く。プールには少ししか水が入っていない。奥の小さなプールには、円筒形の浴槽が3つあり、そこから微量ではあるがお湯が湧き出ている。手を入れると、体温よりも少し暖かい程度で38度くらいだ。 友人たちは遠慮したが、取材目的で来た私はすぐに入浴を決意した。
水着に着替えて穴の中に入ってみる。浴槽は2段になっていて、腰掛けることができる。北タイにあった個人風呂と同じだが、中央の穴は塞がっていない。足を入れたが底まで届かない。もしかしたら、底なしなのかもしれない。気をつけないと沈んでしまう。
お湯は無色・無臭の単純泉で丁度いい温度であるが、何といっても湧き出る湯量が少ない。昨日の温泉と同じで、湯量の調査をしないで施設を造ってしまったのではないだろうか。チェンマイのサンカンペーン温泉のように、間欠泉が四六時中噴き出ている温泉であれば問題ない。しかし、微量の湯がちょろちょろ流れ出ているようでは、この巨大なプールにお湯が一杯になるには何日かかるか分からない。
施設内には、トイレ、休憩所、バンガローもあり申し分ないが、温泉入浴所としては失格である。せっかくここまで造ったのだから、ボーリング機械でもう一度水脈を掘り起こしたらどうだろう。
タイ工業省中小企業新興庁が、温泉を観光地開発するという記事を読んだ。まずは、北タイから手をつけるらしいが、ぜひカンチャナブリも開発をしていただきたい。せっかく、すばらしい素材がいっぱい転がっているのだから。
屋台料理も美味しかったが、男3人での晩餐は何となく色気がない。食後は、ゲストハウスの近くにあるバービアへ行った。その日はママさんの誕生日で、頭に花のリングをかぶった女性たちが元気に踊っていた。パタヤのバービアと同じである。
さて、ツアー3日目は、2ヵ所の温泉と珍しいお寺を回る計画である。1つ目の温泉はチェンマイ大学の資料によると、ノンプルー群トンラムイヤ村にあると書かれている。村までは市内から約90キロ。これだけでは情報不足だ。ゲストハウスの従業員に、
「ノンプルーの温泉を知っている?」
と訊ねた。すると、彼女はカンチャナブリの観光地図を取り出した。
市内から県道3086号線を北上するとノンプルーの街があり、その少し上に「BAAN PONG CHANG HOT SPRING」と書かれていた。これだ、地図に載っているのなら間違いない! きっと見つかるだろう。
午前8時にゲストハウスを出発して、県道3086号線を1時間ほど走った。信号もなく警察もいないので、時速90~100キロですっ飛ばした。もうそろそろノンプルーの街に着く頃だと思っていたが、行けども行けども山間の森の中で街が現れない。どこにあるのか?
やがて、三叉路のある小さな集落に出た。そこで、商店のおじさんに温泉の場所を訊くと、おじさんは今来た道を指差して、「この先4キロだ」と答えた。通り過ぎてしまったらしい。仕方なくUターンして来た道を引き返す。4キロを過ぎてもそれらしき看板は現れない。車を止めて、後ろから来たバイクの2人組みに訊ねた。彼らに先導してもらい、やっと入り口を発見した。
入り口から1キロほど行くと、左手に高速道路のパーキングのような広々とした駐車場が現れた。トイレらしき建物もある。右奥にはドーム型の屋根が付いた巨大なプールが見えた。道路沿いにある石碑には「プッ ナムローン バーン ポーン チャン」とタイ語で書いてある。ここに間違いない。
早速、駐車場に車を止めてプールを見に行く。プールには少ししか水が入っていない。奥の小さなプールには、円筒形の浴槽が3つあり、そこから微量ではあるがお湯が湧き出ている。手を入れると、体温よりも少し暖かい程度で38度くらいだ。 友人たちは遠慮したが、取材目的で来た私はすぐに入浴を決意した。
水着に着替えて穴の中に入ってみる。浴槽は2段になっていて、腰掛けることができる。北タイにあった個人風呂と同じだが、中央の穴は塞がっていない。足を入れたが底まで届かない。もしかしたら、底なしなのかもしれない。気をつけないと沈んでしまう。
お湯は無色・無臭の単純泉で丁度いい温度であるが、何といっても湧き出る湯量が少ない。昨日の温泉と同じで、湯量の調査をしないで施設を造ってしまったのではないだろうか。チェンマイのサンカンペーン温泉のように、間欠泉が四六時中噴き出ている温泉であれば問題ない。しかし、微量の湯がちょろちょろ流れ出ているようでは、この巨大なプールにお湯が一杯になるには何日かかるか分からない。
施設内には、トイレ、休憩所、バンガローもあり申し分ないが、温泉入浴所としては失格である。せっかくここまで造ったのだから、ボーリング機械でもう一度水脈を掘り起こしたらどうだろう。
タイ工業省中小企業新興庁が、温泉を観光地開発するという記事を読んだ。まずは、北タイから手をつけるらしいが、ぜひカンチャナブリも開発をしていただきたい。せっかく、すばらしい素材がいっぱい転がっているのだから。
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