2008年7月5日土曜日

カンチャナブリ秘湯ツアー その2







 昨日は、泰面鉄道と戦争博物館、戦没者慰霊碑などを観光した。2日目からいよいよ秘湯めぐりが始まる。まずは、市内から国道323号線を北上してヒンダー温泉へ向かう。この温泉は、第二次世界大戦中に日本兵が泰面鉄道を建設している時に発見した。ガイドブックにも載っている、超有名な温泉である。

 ヒンダーまでは約110キロ、国道は広く走りやすいので時速90キロで飛ばす。左側にはミャンマーとの国境の山々がそびえ立つ。道路は少しずつ上って行き、山の中に入って行く。この道沿いには、自然公園、国立公園があり滝や洞窟もたくさんある。カンチャナブリはタイでは3番目に大きな県で、ジャングルがたくさん残っている地域なのだ。

 2年前、ヒンダーの北にあるカオ・レム・ダムという湖へチャドゥーという雷魚を釣りに行った。大物を狙っていたのだが、2日間雨にたたられて小魚しか釣れなかった。でも、湖面に浮かぶバンガローは最高の雰囲気で楽しい時間を過ごすことができた。

 晴天の下、車は快調に走っていたが標高が上がっていくにつれてだんだんと雲行きが怪しくなってきた。サイヨークの滝を過ぎたあたりから小雨が降り出し、やがて土砂降りの大雨になった。まぁ、雨期だから仕方がない。

 1時間40分でヒンダー温泉の入り口に到着した。2年前に来た時には小さな目立たない看板しかなかったが、いつの間にか「プッ ナムローン ヒンダー」という立派なタイ語の看板が建っていた。その看板を右折して行くと入り口があるのだが、以前はなかった国立公園並みのゲートが造られていた。これはすごい! よほどお客が来ているのだろう。

 料金所には、外国人40バーツ、タイ人10バーツと書かれている。2年間は確か外国人20バーツ、タイ人5バーツだったから2倍になったわけだ。ここで伝家の宝刀を出して、いつもの手を使う。タイの免許証を見せて、
「われわれはパタヤにずっと住んでいる。だから、いつもタイ人料金です」
 そう言うと、係りの女性は免許証を見ながら少し考えていたが、納得してくれた。

 3人分の30バーツを支払い、車を駐車場に止めた。お風呂セットとカメラを持って温泉へ向かう。橋を渡った向こう岸の川沿いに温泉がある。やっと雨もあがり橋の上から下を見ると、ファラン(西洋人)が大勢で入浴している。訊くところによると、ロシア人の団体らしい。以前は地元のタイ人ばかりだったのに、いつからロシア人御用達になったのか?

 川沿いには石を敷き詰めて造られた浴槽が4つある。2つは大人用、1つは子供用、そしてもうひとつは女人禁制の僧侶用である。更衣室で着替えて早速温泉に入ってみる。

 一番大きい浴槽は結構深くて、温度も熱い。源泉の温度は40度であるが、すぐそばにあるから40度なのだろう。この熱さでは5分が限界だ。身体が温まったら隣のクワイ川に飛び込んで身体を冷やすと気持ちがいい。周りには木々が生い茂り、渓谷の露天風呂という雰囲気でなかなか風情がある。同行した友人たちも感動していた。

 設備はトイレ、更衣室、シャワーの他に、足・全身マッサージ、個室風呂、売店などがある。カンチャナブリから日帰りで温泉を楽しむには十分な場所である。

 40分ほど入浴して、次の目的地へ向かった。そこは、ゴルフ場にあるスパ・リゾートホテルだ。宿泊はしないけど、とりあえず取材を申し込もう。

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