クローンラーン郡の秘湯
ガンペンペット市内のプラローン温泉公園を後にして、フロントの女性が描いてくれた地図を頼りにクローンラーン郡へ向かった。時計台から40キロと書いてある。なかなか正確な地図だ。
県道1116号線を走りクローンラーンの街に入る。小さな食堂で温泉の場所を訊ねたら、店の少し先にある道を右折しろと言われた。そこは、クローンラーン国立公園の入り口だった。この中に温泉が湧いているのだろうか?
ゲートで職員の青年に、
「ここに温泉はありますか?」
と訊くと、
「はい、あります」
と言われたので、入場料1人40バーツ、駐車料金30バーツの合計190バーツを支払って中に入った。
森の中を走り抜けてたどり着いた所は川沿いの施設で、そこにいた女性に温泉のことを訊ねた。彼女が話すには、ひと山越えた辺りにあるようだ。
「ちょっと待って」
そう言って、彼女は建物の裏側へ入って行った。
5分ほどすると、バイクに乗った父娘がやって来た。どうやら、彼らが温泉の場所まで案内してくれるらしい。バイクの後をついて走って行くと、公園を出てしまった。どうなっているの?
バイクは県道から脇道に入り、畑の中を走って行く。そして、川に突き当たった。川には今にも壊れそうな木造の橋が架かっている。橋の上には車用の板がレールのように敷かれていた。その上にうまくタイヤを乗せてゆっくりと車を進めた。
橋を渡ると小さな集落があった。バイクは集落の細い道をぐるぐる走り、あるお寺に入った。このお寺に温泉が湧いているのだろうか?
父がバイクを降りて辺りを探したが、温泉らしきものはどこにもない。娘に何か言われている。どうやら、違うお寺に来てしまったようだ。バイクに乗り、こんどは娘の案内で別のお寺の門をくぐった。そこには池があり、池の端のほうにコンクリートの丸い井戸があった。
車を止めて草むらを歩いて行くと、井戸の中にレンガの囲いがあって、そこから生ぬるいお湯が湧いていた。これじゃ、入ることもできない。その横にもうひとつ井戸があり、
温度を計ると38度だった。これなら温泉としてはOKだが、狭い井戸に入ることもできず、写真だけ写した。ここがソムナックソン寺の温泉である。
2ヵ所目までは良かったが、3ヵ所目の温泉でズッコケてしまった。まぁ、秘湯といえば秘湯だけど。チェンマイ大学が調査した資料は、温泉施設ではなく地下水研究のためのものだから仕方がない。というより、国立公園の職員に腹が立つ。温泉なんかないじゃないか嘘つきヤロウ、金返せ!
気を取り直して県道まで戻り、父娘にはお礼を言って100バーツの案内料を渡した。
さぁ、昼食を食べて仕切り直しだ!
ガンペンペット市内のプラローン温泉公園を後にして、フロントの女性が描いてくれた地図を頼りにクローンラーン郡へ向かった。時計台から40キロと書いてある。なかなか正確な地図だ。
県道1116号線を走りクローンラーンの街に入る。小さな食堂で温泉の場所を訊ねたら、店の少し先にある道を右折しろと言われた。そこは、クローンラーン国立公園の入り口だった。この中に温泉が湧いているのだろうか?
ゲートで職員の青年に、
「ここに温泉はありますか?」
と訊くと、
「はい、あります」
と言われたので、入場料1人40バーツ、駐車料金30バーツの合計190バーツを支払って中に入った。
森の中を走り抜けてたどり着いた所は川沿いの施設で、そこにいた女性に温泉のことを訊ねた。彼女が話すには、ひと山越えた辺りにあるようだ。
「ちょっと待って」
そう言って、彼女は建物の裏側へ入って行った。
5分ほどすると、バイクに乗った父娘がやって来た。どうやら、彼らが温泉の場所まで案内してくれるらしい。バイクの後をついて走って行くと、公園を出てしまった。どうなっているの?
バイクは県道から脇道に入り、畑の中を走って行く。そして、川に突き当たった。川には今にも壊れそうな木造の橋が架かっている。橋の上には車用の板がレールのように敷かれていた。その上にうまくタイヤを乗せてゆっくりと車を進めた。
橋を渡ると小さな集落があった。バイクは集落の細い道をぐるぐる走り、あるお寺に入った。このお寺に温泉が湧いているのだろうか?
父がバイクを降りて辺りを探したが、温泉らしきものはどこにもない。娘に何か言われている。どうやら、違うお寺に来てしまったようだ。バイクに乗り、こんどは娘の案内で別のお寺の門をくぐった。そこには池があり、池の端のほうにコンクリートの丸い井戸があった。
車を止めて草むらを歩いて行くと、井戸の中にレンガの囲いがあって、そこから生ぬるいお湯が湧いていた。これじゃ、入ることもできない。その横にもうひとつ井戸があり、
温度を計ると38度だった。これなら温泉としてはOKだが、狭い井戸に入ることもできず、写真だけ写した。ここがソムナックソン寺の温泉である。
2ヵ所目までは良かったが、3ヵ所目の温泉でズッコケてしまった。まぁ、秘湯といえば秘湯だけど。チェンマイ大学が調査した資料は、温泉施設ではなく地下水研究のためのものだから仕方がない。というより、国立公園の職員に腹が立つ。温泉なんかないじゃないか嘘つきヤロウ、金返せ!
気を取り直して県道まで戻り、父娘にはお礼を言って100バーツの案内料を渡した。
さぁ、昼食を食べて仕切り直しだ!
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