2008年9月2日火曜日

タイ秘湯ツアー第3弾 その11







天女野原温泉へ

 ドッカムタイ温泉からチェンライ県にあるバンガローへ向かう途中、ワン・ヌア郡の街に立ち寄った。チェンマイ大学の調査では、ランパーン県ターチッ郡ウィアンヌア村に温泉があると記されているが、ランパーンにはターチッ郡という地名はない。これは私の勝手な思い込みだが、ワン・ヌアをウィアンヌアと間違えたのではないだろうか。そこで、ワン・ヌアの警察で温泉があるか訊いてみた。

「この辺りに温泉はありますか?」
「ここには温泉などない」
 と警官。
 警官には逆らえないので、「ありがとうございます」と言って手を合わせた。

 次に、街中にある酒屋のオヤジに、
「この辺に温泉はありますか?」
 と訊ねた。
「45年ここに住んでいるが、温泉のことは訊いたことがない」
 さっきの警官よりも説得力がある。やっぱりないんだ。私の思い込みだった。というか、チェンマイ大学のミスだ!

 国道118号線のガソリンスタンドの脇にあるバンガロー・ホテルに着いたのは、午後3時を回っていた。チェックインをすると、スコールが襲って来た。
「4時になったら出かけましょう」
 2人にはそう話して、私はホテルのオーナーに会いに行った。ネットで検索したある写真を見てもらうためだ。
「この温泉を知っていますか?」
 プリントした写真を見せた。
「うーん、これは昔の写真で、メーカチャンの土産物村にある温泉だよ」

 メーカチャンの温泉へは行ったことがある。なーんだ、そうだったのか。私はまだ知られていない温泉だと勘違いをしていた。

 まだ4時だし、どうしようか? そうだ、ウィアンパパオの天女野原温泉へ行こう。Mさんは初めてだし、実は私は2回も訪れているがまだ入浴はしていない温泉だ。

 その温泉は野原の中にあり、中央に大きな池がある。そこに源泉からお湯が流れている。もちろん、個室風呂もある。以前訪れた時はいずれも午前中だったので、管理人のおばさんが不在だった。今日は、おばさんが待機していた。

「3人です」
 と言うと、おばさんは個室風呂の鍵を開けて浴槽にお湯を入れてくれた。
 お湯が溜まるまで待っている間に、Mさんは水着で池に飛び込んだ。池には温泉が流れ込んでいるが、全体が温かいわけではない。それでも、楽しそうに泳いでいた。

 個室風呂は1人30バーツ。浴槽はタイル張り円筒形の二段風呂。今日は鉄砲かついで山歩きをしてきた。私と新井さんは滝つぼ温泉に入ったが、少しぬるめだった。Mさんはまだ入浴していない。3人そろって熱めの湯に浸かった。1日の疲れを癒すには十分な温泉である。

 さぁ、明日はツアー最終日。チェンマイ県プラーオ郡の4ヵ所の温泉を回ってチェンマイへ戻る。時間があれば、ゾウ・キャンプの近くにある温泉リゾート民宿へも立ち寄りたい。

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