2009年1月28日水曜日

タイ秘湯ツアー第4弾 その10







 川を堰き止めた温泉プール

 源泉だけのロムマニー温泉を後にして、同じガボン郡にあるバーンチャップ村を目指した。国道401号線から県道4175号線に出て、しばらく走ると温泉の標識が見えた。今度はちゃんとHOT SPRINGと書いてあるから、温泉に間違いないだろう。

 標識の指示通りに走って行くと、途中にも2ヵ所標識があった。ところが、目的地の直前になると標識が消えてしまう。タイの道路標識はどこでもそうである。要するに、ツメが甘いのである。

 舗装道路がなくなり、凸凹の悪路を走って行くと広い川原に突き当たった。川の一部が土嚢によって堰き止められ、プールみたいになっている所があった。これが温泉か? 車から下りてプールに手を入れてみると温かい。温泉に間違いない。

 源泉湯と川の水を合流させて、ちょうどいい温度のところを堰き止めたのである。川原の温泉、川底から湧き出ている温泉は北タイでは何ヵ所か入った事があるが、今回は初めてだ。上流には源泉があるはずだが、源泉探しは後にしてとりあえず今日初めての入浴開始。

 温泉プールは浅いので、横になって入浴する。広々とした露天風呂は気持ちがいい。みんなも次々に入浴して、大はしゃぎ。誰もいないし入浴料もタダ。仮設のトイレは使用不可だったから、まだできたばかりなのだろうか。

 入浴後、上流の源泉を見に行った。川原のあちこちから熱いお湯が湧き出ていて、一番大きな源泉池の湯温は72度もあった。チェンマイ大学の調査では60度と記されていた。もしかしたら、別の温泉かもしれない。

 72度のお湯がどんどん湧き出ているなら、村の財政事情もあるのだろうが、もう少しお金をかければすばらしい温泉施設ができるはずである。山奥の湯河原温泉といったところか。それとも、土嚢で堰き止めた温泉プールはあくまでも仮設であって、これから本格的な温泉施設を造るのかもしれない。期待したいところだが・・・。

 温泉から帰る途中、村人に、
 「バーンチャップ温泉は1ヵ所だけですか?」と訊ねた。すると、やはり1ヵ所だけだった。もしかした ら、もっと上流に源泉が潜んでいるのかもしれない。

 パンガー県の温泉はあと1ヵ所ある。今日中に発見して、今夜はプーケット島のパトンビーチに宿泊する予定である。

 さぁ、あと1ヵ所、がんばるぞ!

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