タイのパタヤからバスと列車を乗り継いで国境の街ノーンカイまで来て、ラオスのビエンチャンに渡り、さらにオンボロ・バスで10時間かけてポーンサワンにやって来た。2晩かけてはるばる旅をしてきた目的は、温泉と松茸である。ところが、市場にあったのは干し松茸だった。まだ時期が早いようで、最盛期は7月とのこと。
売り場のおばさんに、
「生の松茸はないの?」
と訊ねると、
「ここにはないけど、電話で探してみる」
と言ってくれた。
われわれは松茸を求めて市場の中を探し歩いたが、生の松茸はどこにもなかった。30分ほどして戻ると、おばさんは新聞紙の包みを開いて松茸を見せてくれた。
あっ、あった! これいくら?
「1キロ10万キープ」
ネットの情報では、1キロ300円~ と書いてあったがそれは最盛期の値段で、まだ出始めの今では数が少ないから1100円もするのだろう。だが、持って来たのはどう見ても1キロもない。重さを計ったら200グラムだった。それを2万キープで買い取り、 市場で鶏肉を炭火で焼いている食堂に松茸を持ち込んで、塩焼きにしてもらった。
恥ずかしい話だが、松茸に関しては子供の頃にたった一度だけ焼いたものを丸かじりした記憶がある。あとは、松茸ごはんを2、3回食べたくらいで、あまり縁のない食材であった。はるか昔に味わった香りと食感も、すでに忘れかけていた。まさに、40年ぶりの涙の再会である。
炭火で焼いた松茸を1本取って、匂いを嗅いでみた。日本の物とは少し違うけれど、かすかに昔懐かしい松茸の香りがした。口に入れると、食感は昔食べた物と同じだった。
あ~ 松茸だ~。美味いなぁ。 ビア・ラオを飲みながら3人で200グラムの松茸を味わった。でも、たった200グラムでは少なすぎる。もっと食べたいよ~。まだどこかにあるはずだ。先ほどのおばさんの店へ行って「もっと探してくれ」と頼んだら、もうひとりのおばさんが電話をしてくれた。
しばらくして、店に持って来たのは何と冷凍の松茸だった。しかも、1キロ30万キープ。人の足元を見やがって、冷凍物なんか解凍しても焼いて食えないだろう! バカヤロー、こんな物いらないよ!
別の市場へ行って食堂の店主に訊いたら、ある場所を教えてくれた。ラオス語で書いてあるので分からないが、サムロのおじさんが案内すると言ってくれたので、サムロに乗って向かった。
そこはレストランで、松茸ウィスキーと干し松茸を作って販売していた。
「生の松茸はありますか?」
と店主に訊くと、
「今日はないけど、明日ならあるよ」
と答えた。
「1キロいくら?」
「500バーツ」
「OK、買いましょう」
これはラッキーである。ゲストハウスの名刺を渡して、明日15時半に届けて貰うことにした。御礼に松茸ウィスキーと干し松茸を買った。
明日は松茸が腹いっぱい食べられるぞ! 余ったら土瓶蒸しでも作るか!
売り場のおばさんに、
「生の松茸はないの?」
と訊ねると、
「ここにはないけど、電話で探してみる」
と言ってくれた。
われわれは松茸を求めて市場の中を探し歩いたが、生の松茸はどこにもなかった。30分ほどして戻ると、おばさんは新聞紙の包みを開いて松茸を見せてくれた。
あっ、あった! これいくら?
「1キロ10万キープ」
ネットの情報では、1キロ300円~ と書いてあったがそれは最盛期の値段で、まだ出始めの今では数が少ないから1100円もするのだろう。だが、持って来たのはどう見ても1キロもない。重さを計ったら200グラムだった。それを2万キープで買い取り、 市場で鶏肉を炭火で焼いている食堂に松茸を持ち込んで、塩焼きにしてもらった。
恥ずかしい話だが、松茸に関しては子供の頃にたった一度だけ焼いたものを丸かじりした記憶がある。あとは、松茸ごはんを2、3回食べたくらいで、あまり縁のない食材であった。はるか昔に味わった香りと食感も、すでに忘れかけていた。まさに、40年ぶりの涙の再会である。
炭火で焼いた松茸を1本取って、匂いを嗅いでみた。日本の物とは少し違うけれど、かすかに昔懐かしい松茸の香りがした。口に入れると、食感は昔食べた物と同じだった。
あ~ 松茸だ~。美味いなぁ。 ビア・ラオを飲みながら3人で200グラムの松茸を味わった。でも、たった200グラムでは少なすぎる。もっと食べたいよ~。まだどこかにあるはずだ。先ほどのおばさんの店へ行って「もっと探してくれ」と頼んだら、もうひとりのおばさんが電話をしてくれた。
しばらくして、店に持って来たのは何と冷凍の松茸だった。しかも、1キロ30万キープ。人の足元を見やがって、冷凍物なんか解凍しても焼いて食えないだろう! バカヤロー、こんな物いらないよ!
別の市場へ行って食堂の店主に訊いたら、ある場所を教えてくれた。ラオス語で書いてあるので分からないが、サムロのおじさんが案内すると言ってくれたので、サムロに乗って向かった。
そこはレストランで、松茸ウィスキーと干し松茸を作って販売していた。
「生の松茸はありますか?」
と店主に訊くと、
「今日はないけど、明日ならあるよ」
と答えた。
「1キロいくら?」
「500バーツ」
「OK、買いましょう」
これはラッキーである。ゲストハウスの名刺を渡して、明日15時半に届けて貰うことにした。御礼に松茸ウィスキーと干し松茸を買った。
明日は松茸が腹いっぱい食べられるぞ! 余ったら土瓶蒸しでも作るか!
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