2009年5月27日水曜日

ラオスの温泉、松茸ツアー その4







 5月19日AM6:30、VIPとは名ばかりのオンボロ&インチキバスはポーンサワンに到着した。狭い座席と騒音で眠ることができず、尻や足など体中が痛く、睡眠不足の状態であった。

 バスターミナルから街へは歩いて行く事はできない。大型の乗り合いサムロに乗って、ナイス・ゲストハウスへ向かった。ポーンサワンの街は国道7号線沿いに広がっている。道路沿いには大小2つの市場があり、レストランや商店、ゲストハウスなどが並んでいた。

 車中で運転手に、
「ヘットワイ(松茸)はどこにある?」
 と訊ねると、
「市場でたくさん売っているよ」
 と答えた。
 やった! 松茸があるぞ! さすが松茸の里、ポーンサワンだ。

 ナイス・ゲストハウスは小さいけれど、比較的新しく綺麗なゲストハウスである。宿泊料金は、ホットシャワー・トイレ付きで1部屋1泊6万キープ。テレビ付きは7万。市場へも近いしこれで充分だ。早速、チェックインをした。

 パタヤを出発してからもう2日間もシャワーを浴びていないので、早くシャワーを浴びてサッパリしたかった。でも、その前に明日の温泉ツアーの手配をしなければならない。部屋に荷物を置いて、旅行社の男と交渉をした。通常の観光コース7ヵ所を1日で回ると、運転手、ガイド、食事、水付きでひとり80ドルと言われた。

「高すぎるよ。我々は温泉とジャール平原サイト1だけでいい。食事も水もいらない」
 そう説明した。本来なら車だけ借りて私が運転をしてもいいのだが、詳しい地図がないので運転手を雇わなければならない。男は40ドルと言ったが、そこを30ドルに値切って交渉は成立した。ドルは持っていないので、キープに換算したら254000キープだった。

 さて、ツアーの手配も終わったしシャワーを浴びてひと眠りするか。そう思ったが、松茸のことが気になって眠れない。2人の仲間も同じだった。そこで、シャワーを浴びてすぐに市場へ出発した。

 市場には様々な物が売られている。日用雑貨、衣類、電化製品、野菜、果物、肉、魚など。中には、生きた大トカゲや子猫ほどの大きさのねずみも売られていた。これらも食べるのだろう。タイのイサーン地方(東北地方)でも、イナゴやタガメ、コオロギなどの昆虫類やヘビ、トカゲも食べる。動物性たんぱく質が不足しているのだろう。それにしても、グロテスクな食材だ。調理されて何の肉だか分からなければ食べると思うが、初めから生きた食材を見てしまうと絶対に食べられないと思う。

「松茸はどこにある?」と訊きながら市場に中を回り、ついに松茸売り場を見つけた。そこのおばさんに、
「松茸ください」
 と言ったら、おばさんが取り出したのは袋に入った干し松茸だった。

 えっ、これが松茸ですか???

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