ネットで、☆元外交官婦人・タイ・海外・国内ニュース便り☆ というブログを書いているリアさんという女性がいる。ボランティアでパタヤ警察の通訳などをしている方だ。いつも面白いタイ、パタヤの出来事を書いている。
ある日本人による殺人事件の事情聴取があると聞いて、公聴会に参加することになった。その際の通訳がリアさんだと聞いたので、早速彼女に連絡を取った。彼女は今日、警察のボランティアをする予定だったので、正午に警察に出向いた。
彼女は、黒いスーツにサングラスをかけて颯爽と現れた。殺人事件の通訳のことを訊いたら、まだ頼まれてはいないとの事だった。タイのことだから、直前に依頼が来るのかもしれない。あまりこの事件とは係わり合いになりたくないとの事だった。
事件のことはさておいて、世間話をしていると、パタヤで共通の友人、知人がいることが分かった。元外交官婦人なんて書いてあるからお高い女性かと想像していたが、気さくでざっくばらんな女性で話が盛り上がった。
警察のボランティアとは、トラブルを抱えた外国人の通訳である。ご存知の通り、パタヤは外国人観光客が多く、夜になると街全体が繁華街に変身してしまう。酒と女でファランが羽目を外しまくっている。当然、喧嘩や事故、金銭トラブルなども多い。警察も24時間フル回転で活動している。
私が彼女と話していると、相撲取りのような白人男と小柄なタイ人女性が現れた。男はオーストラリア人で、何か相談事があるらしい。私は席を譲り、2人はリアさんの前に腰掛けた。後ろの席で彼の話を盗み聞きしたところによると、女性との金銭トラブルのようだ。リアさんは2人の話を聞いて、警察官がいる奥の部屋に連れて行き事情を話した。
トラブルの内容はこうである。昨晩午前3時、男はソイ8のあるゴーゴーバーから700バーツのペイバー(連れ出し料)を払って彼女をホテルの部屋に連れ込んだ。一晩2000バーツの約束をしたが、いざ鎌倉という時に眠くなり何もしないで寝てしまった。朝の11時に目を覚まし、「何もしなかったから金は払わない」と言ったらしい。「500バーツちょうだい」と言ったが相手にしてもらえず、怒った彼女は恐れ多くも警察に訴え出たのである。
こんなことはパタヤではよくある話である。だが、警察に相談に来るとは馬鹿げた話だ。もしエッチをしていたら売春ということになるからそれ自体犯罪なのに、警察もその件についてお咎めはしない。まったくどうかしているよ、この国は。
結局は2人で話し合いをしろということになったが、警察の外で女性が泣き出した。男は、「PREASEと言え」と言いながら、しぶしぶ500バーツを支払っていた。でかい図体をしてなんとも情けない男である。エッチしようがしまいが、一晩2000バーツと契約したんだから、ちゃんと金は払えよな! そんな事をしていると、いつか太鼓腹にナイフが刺さるよ! キーニャオさん。
0 件のコメント:
コメントを投稿