2009年2月2日月曜日

タイ秘湯ツアー第4弾 その14







 格安の温泉公園を発見

 沼地の泥で汚れた足を近くの小川で洗い、国道4号線まで戻った。林の中を40分ほど歩いたのでみんな喉が渇いていた。国道沿いの商店で、コーラやジュースを買って飲んだ。そんな時にも、情報収集は欠かさない。
「タラート・ヌアクロン温泉はどこですか?」
 店のおばさんに訊ねた。
「温泉ならバーンプンがいいよ」
「そこにはあとで行くけど、まず、タラート・ヌアクロンを教えて」
 そう言うと、
「すぐそこだよ」
 と言って、信号の方を指差した。
「どこ?」

 押し問答をしていると、店の中からご主人が出てきて案内すると言ってくれた。ご主人のバイクの後を着いて行くと、本当にすぐ近くで止まった。国道沿いの歩道にドカンがある。う~ん、これですか?

 ドカンの中は深く、温度を計ることはできない。チェンマイ大学によると47度となっているが、そんなにあるようにも思えない。歩道の脇の窪地を下りて行くと、多少湯が出ていた。温度は低かった。まぁ、仕方がないか。

 ご主人は、となりのクロントム郡のバーンプンへ案内すると言ってくれた。でも、遠いんじゃないの? バイクで大丈夫ですか?

 ご主人が乗っているバイクは100~125CC程度のものだが、無理をして80キロで先導してくれた。15分ほど走って左折の場所で止まり、
「この奥だ」
 と指を指した。
 御礼をしようと思ったが、彼はすぐにUターンして帰ってしまった。ありがとう、ご主人!! 

 左折してすぐの所に、『KRABI HOTSPRINGS』の大きな看板が見えた。これは凄いぞ!! 駐車場に車を止めて、中国風の門をくぐって中に入った。受付で50バーツの入浴料を払い、公園の奥へ歩いていった。左手には池もあり、結構広い公園である。

 突き当りには、大きな温泉プールがあり、脇には水車付きの足湯もある。プールには温泉が滝のように流れ込み、プールサードにはデッキチェアも置かれている。その奥にも、いくつかのプールと勢いよく湧き出る源泉があった。プールは5つ、源泉は3つあり、工事中のプールと建物もあった。管理も行き届いていて、なかなかすばらしい温泉公園である。

 竹林の中にある丸いプールに入ってみた。竹が倒れて屋根のようになって、太陽の日差しを遮っている。面白い温泉だ。お湯の温度も十分だし、湯量も多い。これで50バーツなら文句はない、満足のいく温泉である。商店のご夫婦が薦めたのも無理はない。

 私の中ではほとんどノーマークだったクロントムのバーンプンが、こんな立派な温泉公園だったとは嬉しい限りである。秘湯ツアーの最終日にも入浴ができてよかった!! 残るはあと1ヵ所、と思っていたが・・・。
 

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