ピーピー・レ島へ
賑やかな観光地になってしまったピーピー・ドン島には1泊の予定であったので、翌朝はチェックアウトをして朝食を食べに桟橋まで歩いた。昨日より北風が強く、ヤシの葉が大きく揺れていた。昨晩はビューポイントへ行って写真も撮ったし、こんなに人が増えてしまって俗っぽくなってはもう来ることもないだろう。朝食を済ませてから、小さな細長い木造船を3時間チャーターして、憧れのピーピー・レ島へ出掛けた。
天気明朗なれど風強し。乾季の空は晴れ渡っていたが、湾内を出ると北風が強く吹き出し、海が荒れ始めた。島の左側から入り、バイキング洞窟を見学した。断崖の岩肌には裂け目が有り、岩が垂れ下がっていた。こんなところに海燕が住んでいるのだろうか。やがて、最初の入り江・ピーレ湾に入った。湾の中では風はなく、波は穏やかである。ダイバーが大勢いる中、私もマスクを着けて海に潜った。すると、魚がうじゃうじゃ泳いでいた。こりゃ、大変だ!!
すぐに船に上がって、釣竿を出した。イカの切り身を着けて仕掛けを入れると、すぐにヒット。15センチほどの魚が入れ食いだ。ところが、ここは禁漁だった。
「他にポイントがありますから」
と船頭さんが言うので、竿を上げた。
次に、反対側の湾、映画『ザ・ビーチ』の舞台になったマヤ湾へ向かった。外洋に出ると大シケになる。ゆっくり船を走らせて湾の中に入った。さすがに有名な場所なので、大型船やヨットも来ていた。湾の奥にザ・ビーチが見えた。上陸するように指示したら、
「あそこは国立公園だから、上陸するのにひとり200バーツかかります」
と船頭が言った。
何だって、いつから国立公園になったんだ! ピーピー・ドン島は取られないのに、どうしてここだけ金を取るんだよ。
映画で有名になり、世界中から観光客がドッと押し寄せて来たので、国立公園に指定したのだろう。まぁ、タイ政府がやりそうなことだ。上陸するだけで200バーツも払うのは癪だから、写真だけ撮って湾を出た。
最後に釣りのポイントへ行き釣りをしていたら、友人のひとりが船酔いにかかってしまった。風が強くて波も荒い。魚信(あたり)も少なかったので、諦めて早めに帰ることにした。ところが、岩陰から出ると強風に煽られてまっすぐに進めない。大丈夫だろうか?
ベテランの船頭さんは、うまく風を交わしながらゆっくりと船を進めた。そして、何とか島を脱出してスピードを上げた。すると、今度は強烈な波しぶきで身体がビショビショになり、風と海水で身体が震えてきた。船酔いの友人はついにギブアップ、胃袋の中のものを全てアンダマンの大海原にぶちまけてしまった。
後で聞いた話だが、ちょうどそこ頃タイに寒波が来ていて各地で北風が強く吹いたそうだ。チェンマイなどの北部では、寒さで凍え死にした人も出たらしい。乾季でもこんなに海が荒れることがあるとは、恐るべきアンダマン海!!
賑やかな観光地になってしまったピーピー・ドン島には1泊の予定であったので、翌朝はチェックアウトをして朝食を食べに桟橋まで歩いた。昨日より北風が強く、ヤシの葉が大きく揺れていた。昨晩はビューポイントへ行って写真も撮ったし、こんなに人が増えてしまって俗っぽくなってはもう来ることもないだろう。朝食を済ませてから、小さな細長い木造船を3時間チャーターして、憧れのピーピー・レ島へ出掛けた。
天気明朗なれど風強し。乾季の空は晴れ渡っていたが、湾内を出ると北風が強く吹き出し、海が荒れ始めた。島の左側から入り、バイキング洞窟を見学した。断崖の岩肌には裂け目が有り、岩が垂れ下がっていた。こんなところに海燕が住んでいるのだろうか。やがて、最初の入り江・ピーレ湾に入った。湾の中では風はなく、波は穏やかである。ダイバーが大勢いる中、私もマスクを着けて海に潜った。すると、魚がうじゃうじゃ泳いでいた。こりゃ、大変だ!!
すぐに船に上がって、釣竿を出した。イカの切り身を着けて仕掛けを入れると、すぐにヒット。15センチほどの魚が入れ食いだ。ところが、ここは禁漁だった。
「他にポイントがありますから」
と船頭さんが言うので、竿を上げた。
次に、反対側の湾、映画『ザ・ビーチ』の舞台になったマヤ湾へ向かった。外洋に出ると大シケになる。ゆっくり船を走らせて湾の中に入った。さすがに有名な場所なので、大型船やヨットも来ていた。湾の奥にザ・ビーチが見えた。上陸するように指示したら、
「あそこは国立公園だから、上陸するのにひとり200バーツかかります」
と船頭が言った。
何だって、いつから国立公園になったんだ! ピーピー・ドン島は取られないのに、どうしてここだけ金を取るんだよ。
映画で有名になり、世界中から観光客がドッと押し寄せて来たので、国立公園に指定したのだろう。まぁ、タイ政府がやりそうなことだ。上陸するだけで200バーツも払うのは癪だから、写真だけ撮って湾を出た。
最後に釣りのポイントへ行き釣りをしていたら、友人のひとりが船酔いにかかってしまった。風が強くて波も荒い。魚信(あたり)も少なかったので、諦めて早めに帰ることにした。ところが、岩陰から出ると強風に煽られてまっすぐに進めない。大丈夫だろうか?
ベテランの船頭さんは、うまく風を交わしながらゆっくりと船を進めた。そして、何とか島を脱出してスピードを上げた。すると、今度は強烈な波しぶきで身体がビショビショになり、風と海水で身体が震えてきた。船酔いの友人はついにギブアップ、胃袋の中のものを全てアンダマンの大海原にぶちまけてしまった。
後で聞いた話だが、ちょうどそこ頃タイに寒波が来ていて各地で北風が強く吹いたそうだ。チェンマイなどの北部では、寒さで凍え死にした人も出たらしい。乾季でもこんなに海が荒れることがあるとは、恐るべきアンダマン海!!
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