2009年2月7日土曜日

タイ秘湯ツアー第4弾 その19 最終章







旅の終わりはサバ寿司で

 秘湯ツアー終了後の2日間はピーピー島とクラビを回ったが、クラビの陸の孤島・プラ・ナンの景色が一番すばらしく心に残った。またいつか機会があれば、満潮時にプリンセス・レイク(海水湖)を見に行きたい。

 アオナンのPKマンションに戻り、午後1時にスラタニへ向けて出発した。今夜の列車でバンコクへ戻ることになっている。スラタニまでは約200キロ、昼食を食べて3時間もあれば十分だろう。仲間から「途中で温泉に入っていこう」という声も出たが、列車のチケットをまだ買っていなかったので、スラタニ駅に直行することにした。

 午後4時前に駅に到着して、窓口で19:45発の2等寝台を注文したが、その日の寝台車はすべて満席だった。やっぱり、ハイシーズンは混んでいる。早めに予約しておけばよかった・・・。仕方なく、20:25発のエアコン座席を買った。

 レンタカーは駅前の店に午後5時に返す約束だったが、仲間が初日の夜に食べたサバ寿司が食べたいというので、返却時間を7時に変更してもらった。まだ少し早いが、スラタニ・タウンへ向かった。

 寿司と言っても、屋台で売っているパック詰めの寿司である。でも、一週間以上もタイ料理を食べていたので、寿司が食べたくなったのであろう。私などは、インドで2ヵ月間もまずいカレーや小麦粉を練って揚げたものばかり食べて辛い経験を積んできたから、タイ料理ならまったく大丈夫だけれど。

 屋台の前の店に入りビールだけ注文して、仲間は寿司とたこ焼きを買いに行った。サバ寿司20個、昆布の軍艦巻き20個、うなぎ寿司10個、たこ焼き2人前など、みんな腹ペコの子供のように無心に寿司を食べていた。

 秘湯ツアーでいつも頭を痛めるのは、食事のメニューである。朝はアメリカン・ブレックファストやお粥、昼はチャーハンかぶっ掛け飯でいいけれど、夕飯が困る。夜はさっぱりしたものが欲しくなる。だが、田舎へ行ってしまうとコテコテのタイ料理しかない。今回は海沿いだったからシーフードを食べることができたが、味付けはタイ料理だ。一週間以上も旅していると、やっぱり和食が恋しくなる。 

 先日、「タイに日本式温泉、初の本格整備へ 観光起爆剤となるか・・・地元も期待」というニュースが流れた。昨年来、タイでは温泉の観光地化を推進してきたが遅々として進まないため、日本企業が開発に乗り出すらしい。ついに、タイに日本式温泉が誕生する。場所はチェンマイ県で、温泉施設、宿泊施設はもちろん、工芸品の実演販売なども計画している。

 今までに、80ヵ所以上の温泉を見てきた。その中で、入浴施設や宿泊施設がある温泉で共通して言えること(問題点)がいくつかある。まず、温泉までのアクセス。施設の管理とメンテナンス。美味しい食事。この3点をクリアできれば、温泉の観光地化は実現できるであろう。我々のように、レンタカーを借りてどこへでも行き、どんな温泉でも入浴してしまう輩にとっては、やはり美味しい食べ物が欲しい。温泉に入ってビールを飲みながらご当地の名物料理を食べる、これが一番である。ただ、タイ料理だけでは飽きてしまうので、和食、洋食、中華なども少しは加えて欲しいものだ。タイ発の日本式温泉、楽しみである。

 さて、タイ秘湯ツアー第4弾はこれですべて終了した。

 われら秘湯探検隊、次回はどこへ行くのだろうか?

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