2007年12月14日、ある日本人がタイで行方不明になった。新聞等のニュースでご存知の方も多いと思うが、中園浩さん(67歳)失踪事件である。その後、空港まで中園氏を迎えに行ったS氏が関わっているのではないかという通報を受け、S氏の自宅を家宅捜索したら、中園氏が持って来た現金、パソコン、土産物、日本製タバコ11カートンなどが発見された。この時点で、警察はS氏をタバコの密輸と窃盗の容疑で逮捕した。
その後、チョンブリ県の山中から日本人男性と見られる遺体が発見され、DNA鑑定の結果中園氏と断定し、S氏を強盗殺人の容疑で再逮捕した。S氏は容疑を否認していたが、実はS氏は偽装パスポートでタイに入国していたことが分かった。本名、池田研五(59歳)。
私はこの事件が起こった12月14日は日本に帰っていたので、事件とのかかわりは何もない。ただ、この事件のことはあまり書きたくはなかった。なぜならば、被害者、容疑者ともに知り合いだったからである。特に、容疑者の佐々木氏(池田)とは釣り仲間で、何回も泊りがけの大物釣りに行ったことがある。仲間のことを悪く言いたくはないが、偽名を使ってタイへ入国した事実を聞いて、もう書くしかないか、と思い立ったのである。
当初、多寡だか350万円で日本人が日本人を殺すだろうかという疑問があった。もしかしたら、保険金殺人かもしれないと思い、日本の中園氏の不動産会社まで調べに行った。事務所は閉まっていて、ネットのHPも閉ざされていた。これは怪しいと感じたが、その後の警察の取調べでも保険金殺人の話は出てこなかった。となると、単なる金目当ての殺人であろうか? それとも遺恨か?
パタヤ警察の拘置所、ノンパラライの刑務所(拘置所もある)に何度か面会に行ったが、佐々木氏は無実を主張した。昨年の1月17日、パタヤ警察で記者会見があった時も、「自分は貸した金を返してもらっただけだ」と言っていた。それから1年2ヵ月、口を割っていない。
佐々木の話はほとんどが嘘と出鱈目である。われら釣り仲間には、12月13日からレンタカーで女とホアヒンへ旅行に出かけると言った。レンタカーは数ヵ月前に一度借りていて、その際に自前で窓にフィルムを張っていた。これもおかしい、計画的犯行の可能性もある。タイ人の女房(内縁)には、日本に帰ると言ったらしい。
中園氏を迎えに行くことは誰も知らないと思っていたのだが、実は中園氏にはパタヤで懇意にしているH氏がいて、14日の朝成田空港から電話をしていた。佐々木が迎えに来ることも話していた。「今夜、大金を持っていくので、お宅の金庫に預かってくれ」と話している。中園氏が持って来た約350万円は、ロングステイ・ビザを取るためのもので、佐々木氏から借りたものではないと思われる。かつて、佐々木氏がバイク事故で入院した時、中園氏に2万バーツ貸してくれるように頼んだが、中園氏は断ったそうだ。そんな人間に100万バーツも貸すだろうか? 中園氏は不動産会社の社長で金持ちだが、金にはシビアな人で、金を貸したり借りたりすることはなかった。
犯行の翌日、佐々木氏はH氏に電話をしている。「中園さんはいつ来るのだろうか?」と。これを聞いて、H氏は佐々木が犯人だと思ったらしい。でも、証拠隠滅の恐れがあるので、「もうすぐ来るんじゃないの」とごまかした。そして、翌週の月曜日(17日)に日本大使館へ行って、捜索願を出した。
18日、中園氏の息子とパタヤ警察が佐々木宅を捜索したところ、パソコンと東京三菱UFJ銀行の12月12日付けの帯封が付いた現金、土産物などが発見され、御用となったのである。
あれから1年3ヵ月が経過した。事件はまだ解決していない。もう佐々木氏の話題も出なくなった頃、裁判所で事情聴取があると聞いた。原告側の証人が呼ばれていた。初日は、女房とH氏だ。私も傍聴させてもらったが、実は事情聴取ではなく公判であった。
ジョムティエンにあるパタヤ裁判所の第11法廷にて、3月3日(火)午前10時半から公判が始まった。
その後、チョンブリ県の山中から日本人男性と見られる遺体が発見され、DNA鑑定の結果中園氏と断定し、S氏を強盗殺人の容疑で再逮捕した。S氏は容疑を否認していたが、実はS氏は偽装パスポートでタイに入国していたことが分かった。本名、池田研五(59歳)。
私はこの事件が起こった12月14日は日本に帰っていたので、事件とのかかわりは何もない。ただ、この事件のことはあまり書きたくはなかった。なぜならば、被害者、容疑者ともに知り合いだったからである。特に、容疑者の佐々木氏(池田)とは釣り仲間で、何回も泊りがけの大物釣りに行ったことがある。仲間のことを悪く言いたくはないが、偽名を使ってタイへ入国した事実を聞いて、もう書くしかないか、と思い立ったのである。
当初、多寡だか350万円で日本人が日本人を殺すだろうかという疑問があった。もしかしたら、保険金殺人かもしれないと思い、日本の中園氏の不動産会社まで調べに行った。事務所は閉まっていて、ネットのHPも閉ざされていた。これは怪しいと感じたが、その後の警察の取調べでも保険金殺人の話は出てこなかった。となると、単なる金目当ての殺人であろうか? それとも遺恨か?
パタヤ警察の拘置所、ノンパラライの刑務所(拘置所もある)に何度か面会に行ったが、佐々木氏は無実を主張した。昨年の1月17日、パタヤ警察で記者会見があった時も、「自分は貸した金を返してもらっただけだ」と言っていた。それから1年2ヵ月、口を割っていない。
佐々木の話はほとんどが嘘と出鱈目である。われら釣り仲間には、12月13日からレンタカーで女とホアヒンへ旅行に出かけると言った。レンタカーは数ヵ月前に一度借りていて、その際に自前で窓にフィルムを張っていた。これもおかしい、計画的犯行の可能性もある。タイ人の女房(内縁)には、日本に帰ると言ったらしい。
中園氏を迎えに行くことは誰も知らないと思っていたのだが、実は中園氏にはパタヤで懇意にしているH氏がいて、14日の朝成田空港から電話をしていた。佐々木が迎えに来ることも話していた。「今夜、大金を持っていくので、お宅の金庫に預かってくれ」と話している。中園氏が持って来た約350万円は、ロングステイ・ビザを取るためのもので、佐々木氏から借りたものではないと思われる。かつて、佐々木氏がバイク事故で入院した時、中園氏に2万バーツ貸してくれるように頼んだが、中園氏は断ったそうだ。そんな人間に100万バーツも貸すだろうか? 中園氏は不動産会社の社長で金持ちだが、金にはシビアな人で、金を貸したり借りたりすることはなかった。
犯行の翌日、佐々木氏はH氏に電話をしている。「中園さんはいつ来るのだろうか?」と。これを聞いて、H氏は佐々木が犯人だと思ったらしい。でも、証拠隠滅の恐れがあるので、「もうすぐ来るんじゃないの」とごまかした。そして、翌週の月曜日(17日)に日本大使館へ行って、捜索願を出した。
18日、中園氏の息子とパタヤ警察が佐々木宅を捜索したところ、パソコンと東京三菱UFJ銀行の12月12日付けの帯封が付いた現金、土産物などが発見され、御用となったのである。
あれから1年3ヵ月が経過した。事件はまだ解決していない。もう佐々木氏の話題も出なくなった頃、裁判所で事情聴取があると聞いた。原告側の証人が呼ばれていた。初日は、女房とH氏だ。私も傍聴させてもらったが、実は事情聴取ではなく公判であった。
ジョムティエンにあるパタヤ裁判所の第11法廷にて、3月3日(火)午前10時半から公判が始まった。
2 件のコメント:
いよいよ公判が始まりましたか これから身近な人たちが証人として次々に裁判所によばれ事件が明るみにされて・・・
情報待っています興味津々
明日は、青木さんとヒロさんが証言台に立ちます。私も傍聴します。
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