3月5日、今日が公判の最終日だ。被告人佐々木の証人は誰もいないから、本人が証言台に立つことになるだろう。佐々木への質問には時間がかかりそうだ。早めに行かないと、始まってしまうと思い、9時10分に第11小法廷に入った。すると、昨日と違う検事と弁護人が座っていた。これはおかしいぞ!!
私は、タイ人男性の隣に腰掛けた。彼はTOPSの近くのレンタカー屋の主人で、原告側の証人として呼ばれていた。その他にも、軍人や警官、第一発見者の村長さんの姿もあった。大体今までのところ、質問時間はひとり1時間かかっている。今日は5人、しかも被告人への質問があるから遅くなりそうだ。
通訳の人に訊いたところ、佐々木はタバコの密輸、窃盗、偽造パスポートによる不法入国・不法滞在に関しては認めていて、現在はそれらの罪で服役中とのことだ。本当に服役中なのか、それともこれから刑期が決まって、そこから拘留期間を差し引いて残り期間を服役するのか、正直言ってよく判らない。とにかく、検察側はそんなチンケな罪ではなく、計画的強盗殺人を立証するために必死になっているのだ。
9時35分、法廷の奥のドアから両足を鎖で繋がれた佐々木ともうひとりタイ人の囚人が入って来た。誰だ、あいつは? もしかしたら共犯者か? 通訳に訊いたら、そのタイ人は別件で裁判を受けるらしい。彼は佐々木と違って罪を認めているので、すぐに終わるらしい。いくらすぐに終わるといっても、2つの裁判を同時に行うとはいかにもタイらしい。
裁判長が入廷して、別件の裁判が始まった。被告人は証言台に立ち、罪を認めて30分で終了した。めでたし、めでたし。佐々木も早く自供すればいいのに、本当にしぶとい男である。刑務所慣れしているのか、裁判慣れしているのか、日本では相当悪いことを繰り返してきたのだろう。筋金入りの悪党だ!
さて、いよいよ本件開廷と思っていたが、検事が法廷を出たり入ったりしている、何をしているのか?
「あっ、そこにいたのですか」
検事はレンタカー屋の主人を探していたのである。検事は苦笑いだが、法廷中は大爆笑! 裁判長も呆れ顔をしていた。強盗殺人の裁判がこんな調子でいいんですか? テレビの刑事ドラマだってこんなシーンはないですよ!!
やっと全員が揃い、10時36分に開廷した。まずは、レンタカー屋の主人が証言台に立った。彼は、佐々木に3日間車を貸した。トヨタVIOS ナンバーはチョンブリ6109 色は金色。12月14日午前10時、フードランドの駐車場で佐々木に車を渡した。その時は佐々木ひとりだった。
彼は、3日間の走行距離は約800キロと答えた。パタヤからスワンナプーム空港まで約130キロ、帰りはサタヒップ経由で戻っても300~350キロくらいである。ということは、遠出をしたという偽装工作のため、残りの450~500キロを走ったのかもしれない。3号線をトラート方面へ走り、適当な場所で戻って来たのではないかと私は考えている。
弁護人は、女房がTOPSで店をやっていること、ウエスト・バッグも売っていること、どうしてレンタカーの窓にフィルムを貼ったのか、などを質問していた。佐々木は、以前にも同じ車を借りて、その時にフィルムを貼らせている。女房以外の女と出掛けるので、誰かに見つかるとまずいからだと言っていた。が、スキンヘッドの爺さんはパタヤには腐るほどいる。サングラスをかければ、どこの誰か分かるはずはない。これも、中園氏殺害のための計画的な工作としか考えられない。
11時10分からは、家宅捜索に立ち会った警官の質問が始まった。パソコンは中園氏の息子カツノリが買ったこと。空港で現金とパソコンを受け取ったこと。何度も調書や写真などの資料を見せて確認を取り、裁判長に報告していた。
弁護人はタバコについての質問をしたが、裁判長から「それは関係ない」と怒られていた。タバコに関しては、佐々木は認めているのだから余計な質問はするな、ということだろうか。時刻は12時を回り、裁判長も腹が減って苛立っているように見えた。それにしても、のらりくらりの無能な弁護士だ。カバンの件も質問していたが、要領を得ていない様子だった。12時18分、午前の部終了。
休憩時間に、検事と話をした。佐々木は検事に以前右手首を骨折したので、殺しはできないと話したそうだ。
「そんなことない、釣りでは10キロ級の大物を釣っていたよ。バイクも車も運転して、手首が痛いなんてことは聞いたことがなかったよ。みんな嘘を言っているんだ」
そう言ってやった。
検事さん、鋭い突っ込みを頼みますよ!!!
私は、タイ人男性の隣に腰掛けた。彼はTOPSの近くのレンタカー屋の主人で、原告側の証人として呼ばれていた。その他にも、軍人や警官、第一発見者の村長さんの姿もあった。大体今までのところ、質問時間はひとり1時間かかっている。今日は5人、しかも被告人への質問があるから遅くなりそうだ。
通訳の人に訊いたところ、佐々木はタバコの密輸、窃盗、偽造パスポートによる不法入国・不法滞在に関しては認めていて、現在はそれらの罪で服役中とのことだ。本当に服役中なのか、それともこれから刑期が決まって、そこから拘留期間を差し引いて残り期間を服役するのか、正直言ってよく判らない。とにかく、検察側はそんなチンケな罪ではなく、計画的強盗殺人を立証するために必死になっているのだ。
9時35分、法廷の奥のドアから両足を鎖で繋がれた佐々木ともうひとりタイ人の囚人が入って来た。誰だ、あいつは? もしかしたら共犯者か? 通訳に訊いたら、そのタイ人は別件で裁判を受けるらしい。彼は佐々木と違って罪を認めているので、すぐに終わるらしい。いくらすぐに終わるといっても、2つの裁判を同時に行うとはいかにもタイらしい。
裁判長が入廷して、別件の裁判が始まった。被告人は証言台に立ち、罪を認めて30分で終了した。めでたし、めでたし。佐々木も早く自供すればいいのに、本当にしぶとい男である。刑務所慣れしているのか、裁判慣れしているのか、日本では相当悪いことを繰り返してきたのだろう。筋金入りの悪党だ!
さて、いよいよ本件開廷と思っていたが、検事が法廷を出たり入ったりしている、何をしているのか?
「あっ、そこにいたのですか」
検事はレンタカー屋の主人を探していたのである。検事は苦笑いだが、法廷中は大爆笑! 裁判長も呆れ顔をしていた。強盗殺人の裁判がこんな調子でいいんですか? テレビの刑事ドラマだってこんなシーンはないですよ!!
やっと全員が揃い、10時36分に開廷した。まずは、レンタカー屋の主人が証言台に立った。彼は、佐々木に3日間車を貸した。トヨタVIOS ナンバーはチョンブリ6109 色は金色。12月14日午前10時、フードランドの駐車場で佐々木に車を渡した。その時は佐々木ひとりだった。
彼は、3日間の走行距離は約800キロと答えた。パタヤからスワンナプーム空港まで約130キロ、帰りはサタヒップ経由で戻っても300~350キロくらいである。ということは、遠出をしたという偽装工作のため、残りの450~500キロを走ったのかもしれない。3号線をトラート方面へ走り、適当な場所で戻って来たのではないかと私は考えている。
弁護人は、女房がTOPSで店をやっていること、ウエスト・バッグも売っていること、どうしてレンタカーの窓にフィルムを貼ったのか、などを質問していた。佐々木は、以前にも同じ車を借りて、その時にフィルムを貼らせている。女房以外の女と出掛けるので、誰かに見つかるとまずいからだと言っていた。が、スキンヘッドの爺さんはパタヤには腐るほどいる。サングラスをかければ、どこの誰か分かるはずはない。これも、中園氏殺害のための計画的な工作としか考えられない。
11時10分からは、家宅捜索に立ち会った警官の質問が始まった。パソコンは中園氏の息子カツノリが買ったこと。空港で現金とパソコンを受け取ったこと。何度も調書や写真などの資料を見せて確認を取り、裁判長に報告していた。
弁護人はタバコについての質問をしたが、裁判長から「それは関係ない」と怒られていた。タバコに関しては、佐々木は認めているのだから余計な質問はするな、ということだろうか。時刻は12時を回り、裁判長も腹が減って苛立っているように見えた。それにしても、のらりくらりの無能な弁護士だ。カバンの件も質問していたが、要領を得ていない様子だった。12時18分、午前の部終了。
休憩時間に、検事と話をした。佐々木は検事に以前右手首を骨折したので、殺しはできないと話したそうだ。
「そんなことない、釣りでは10キロ級の大物を釣っていたよ。バイクも車も運転して、手首が痛いなんてことは聞いたことがなかったよ。みんな嘘を言っているんだ」
そう言ってやった。
検事さん、鋭い突っ込みを頼みますよ!!!
2 件のコメント:
証人に呼ばれて来ても案内もないとは・・・
これがタイなのか?
走行距離は偽装工作でしょうね。
フィルムもそのとおりでしょう。
帯封付き現金、パソコン、カバン、
状況証拠が揃っていても自供しないと犯人
と、確定できないのか?
凶器に指紋が付着していたなど
決定的証拠が無いと難しいのでしょう。
決定的な証拠がなくても、きっと有罪になりますよ。だってここは仏陀の国だから。こんなことが許されるわけないですよ。
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