2008年9月5日金曜日

タイ秘湯ツアー第3弾 その14







牛と入浴? プラドゥー温泉

 ツアー最終日は朝から絶好調で、10時半現在で2ヶ所の秘湯を探し当てて1ヵ所に入浴することができた。いろいろ苦難はあったけど、この調子でいくと優秀の美を飾れるかもしれない。

 次に目指すは、県道1001号線沿いにある2ヵ所の温泉。これらの温泉は、隣り合わせの村にそれぞれ湧き出ている。CHAOに地図が載っているので、簡単に発見できるだろう。甘いかな?

 初めはフエイグー村の温泉。フエイグーとは、蛇の小川という意味である。蛇が小川に生息しているのだろうか? 県道沿いにコブラが巻きついている大きな門があった。それがフエイグー村の入り口だ。門をくぐって中に入ると、お寺があった。お寺で工事をしている作業員に温泉のことを訊ねた。彼の話では、村を流れている川まで車で行きそこからは歩いて橋を渡り温泉まで行くというもの。

 とりあえず川まで行くと、橋は途中で沈没していた。雨期の大雨で壊れてしまったのであろう。フエイグー温泉へもたどり着くことができなかった。採石場にある温泉、川が増水して発見できなかった温泉に続いて3ヵ所目である。まぁ、自然相手の仕事だから仕方ないか。

 気を取り直して隣のプラドゥー村へ向かう。CHAOには、県道から入ってすぐのところにあると書かれている。村への入り口を見つけて入っていったが、どこまで行ってもそれらしき温泉は見当たらない。どこにあるのだろう?

 通りすがりの村人に訊いて、やっと場所が確定できた。その温泉は、県道から1キロ入った地点にある黒い仏像が祀られたお寺を左折したところにあった。

 硫黄の匂いが漂う草原には、3頭の水牛がわれわれを出迎えてくれた。そこには、コンクリート造りの露天風呂とその奥には、源泉井戸があった。露天風呂まではすぐに辿り着けたが、そこから先はぬかるみの湿地帯を歩かなければならない。しかも、湿地の下には源泉からのお湯が流れているので気をつけないと火傷をしてしまう。何とか辿り着いて、写真を撮影した。

 コンクリートの露天風呂は37、8度とちょっとぬるいが、入浴可能である。早速着替えて湯船に入る。手足を伸ばして入浴していると、1頭の水牛が近づいて来た。牛が入浴するのかと思ったが、湯船には入らなかった。とりあえず牛とのツーショットを撮影。

 この温泉がある草原にはトイレがあったが、現在は寂れていて使用できない状態である。このプラーオには5ヵ所の温泉が湧き出ているのだから、もっときれいに整備・管理をすれば温泉のある村として売り出せるのではないか。「いで湯の里プラーオで牛と入浴」そんなキャッチフレーズで村興しできるんじゃないの。

 風呂からあがるとちょうど昼になったので、近くの食堂で昼食を食べた。食堂の女店主が日本語を話すことができたので、フエイグー温泉への回り道を訊いた。彼女は知り合いに携帯で訊いていたが、結局判らなかった。

 レンタカーは今日の午後1時に返す契約であったが、もう間に合わないので半日延長してもらった。半日といっても1日分の料金を取られてしまう。仕方ない、チェンマイへの帰りに現在建設中の温泉リゾート民宿へ寄っていくか。

 

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