神秘の迷宮 ベンメリア
昨晩は、民族舞踊のディナーショーのあとFさんとカンボジアの夜を散策したが、何も収穫のないままホテルに戻った。疲れた私はすぐに床に就いたが、どうしても納得がいかないFさんは、ホテルの近くにあるコンビニへ出かけたらしい。そこでビールを買って、屋台で一杯飲んだそうだ。歳の割にはタフである。
「昨晩、屋台ですごいものを見たよ!」
とFさんは言う。
Fさんは、酒のつまみにゆで卵を注文した。固い殻を割ってみたら、中からひよこが顔を出したそうだ。ビックリしたFさんは、「こんなもの 食えるか!」と言って、卵を野良犬にあげてしまったらしい。
これは、フィリピンの有名な料理でバロット(ベトナムではチュンビロン、中国ではマオダン)と言う。孵化直前のアヒルの卵を加熱した料理で、いわゆる「ひよこ卵」である。
「それは面白そうだ。今夜食べに行きましょう」
そう言って笑った。
アンコール遺跡ツアー2日目は、シェムリアップから東へ約80キロの地点にある巨大寺院、ベンメリアを見学する。ベンメリアとは「花束の池」という意味で、三重の回廊、十字型の中庭などの伽藍配置をとる。環濠幅約45メートル、周囲約4.2キロと規模は少し小さいが、アンコールワットを類似点が多く、「東のアンコール」と呼ばれている。宮崎 駿監督の映画『天空の城 ラピュタ』のモデルになったらしい? とも言われている。
ホテルから車に乗り、国道6号線を東へ走る。途中の村々では、自宅の庭にカラフルなテントを張って、盛大にパーティーが行われていた。ガイドのティーさんに尋ねたら、結婚式の披露宴と言われた。カラフルなテントは、あちこちの村で見られた。乾期は農閑期なので、結婚式が多いらしい。
舗装道路を2時間ほど走ると、ベンメリアに到着した。参道を歩いて行くと、森の中に崩壊した門が見えた。大きな砂岩のブロックが崩れ落ちて、瓦礫の山になっている。この寺院は、現在も修復が施されないまま森の中にひっそりと眠っているのである。
中に入ると、崩壊がひどく歩けるところも限られている。これといったレリーフや仏像はないが、観光客も少なく静寂な感じがとてもいい。時が止まり、深い森に埋もれてしまった寺院、ベンメリア。まさに天空の城、神秘の迷宮という雰囲気である。
無造作に放置された石櫃や、完璧な状態で残っているナーガ(5つの頭を持つ蛇の像)も一見の価値がある。
昨晩は、民族舞踊のディナーショーのあとFさんとカンボジアの夜を散策したが、何も収穫のないままホテルに戻った。疲れた私はすぐに床に就いたが、どうしても納得がいかないFさんは、ホテルの近くにあるコンビニへ出かけたらしい。そこでビールを買って、屋台で一杯飲んだそうだ。歳の割にはタフである。
「昨晩、屋台ですごいものを見たよ!」
とFさんは言う。
Fさんは、酒のつまみにゆで卵を注文した。固い殻を割ってみたら、中からひよこが顔を出したそうだ。ビックリしたFさんは、「こんなもの 食えるか!」と言って、卵を野良犬にあげてしまったらしい。
これは、フィリピンの有名な料理でバロット(ベトナムではチュンビロン、中国ではマオダン)と言う。孵化直前のアヒルの卵を加熱した料理で、いわゆる「ひよこ卵」である。
「それは面白そうだ。今夜食べに行きましょう」
そう言って笑った。
アンコール遺跡ツアー2日目は、シェムリアップから東へ約80キロの地点にある巨大寺院、ベンメリアを見学する。ベンメリアとは「花束の池」という意味で、三重の回廊、十字型の中庭などの伽藍配置をとる。環濠幅約45メートル、周囲約4.2キロと規模は少し小さいが、アンコールワットを類似点が多く、「東のアンコール」と呼ばれている。宮崎 駿監督の映画『天空の城 ラピュタ』のモデルになったらしい? とも言われている。
ホテルから車に乗り、国道6号線を東へ走る。途中の村々では、自宅の庭にカラフルなテントを張って、盛大にパーティーが行われていた。ガイドのティーさんに尋ねたら、結婚式の披露宴と言われた。カラフルなテントは、あちこちの村で見られた。乾期は農閑期なので、結婚式が多いらしい。
舗装道路を2時間ほど走ると、ベンメリアに到着した。参道を歩いて行くと、森の中に崩壊した門が見えた。大きな砂岩のブロックが崩れ落ちて、瓦礫の山になっている。この寺院は、現在も修復が施されないまま森の中にひっそりと眠っているのである。
中に入ると、崩壊がひどく歩けるところも限られている。これといったレリーフや仏像はないが、観光客も少なく静寂な感じがとてもいい。時が止まり、深い森に埋もれてしまった寺院、ベンメリア。まさに天空の城、神秘の迷宮という雰囲気である。
無造作に放置された石櫃や、完璧な状態で残っているナーガ(5つの頭を持つ蛇の像)も一見の価値がある。
このベンメリアは、最近日本人の間では人気の観光スポットになっているようだ。やがて、ボランティアの団体が修復作業を開始するであろう。その前に、ありのままの状態を見学することをお薦めする。アンコールワットに来た時には、足を伸ばしてみるのもいいだろう。
さて、午後はフリーだ。どこへ行こうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿